気づこう。明治維新とは、テロリストによるクーデターが美化・捏造されていることを「明治維新という過ち」

4158views折笠 隆折笠 隆

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明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〔完全増補版〕 (講談社文庫)

旧弊に支配された江戸期を開明的な明治維新が変え日本を近代化に導いた、という構図は「薩長史観」が自らの行いを後から美化したもので、誤りが多い。過大評価されがちな明治維新に潜む欺瞞を冷静に分析する。

明治維新という嘘

近代化に成功したのは「古くさい徳川」を打倒したから、というのは嘘

  • 当時の徳川幕府が抱えていたテクノクラート(官僚)は非常に優秀だった。古臭い幕府を開明的な薩長が打倒した、という単純な構図に流されるな。いわゆる明治維新がなくとも、別な形で日本が近代化していた可能性が高い

天皇拉致まで企てた長州テロリスト

「幕末の志士」は美化しすぎた表現。実情から冷静に見れば「テロリスト」がふさわしい

  • 特に長州の若者の略奪、殺戮は残虐を極めた

長州の過激派が孝明天皇の拉致を計画。会津藩や新選組が防ぐ(池田屋事変)

  • 長州は自分たちの拉致計画を棚に上げ、会津を逆恨みしたというからどうしようもない。この遺恨が戊辰戦争につながる

吉田松陰と「司馬史観」の罪

吉田松陰は単なる悪ガキ集団のリーダー。維新の精神的支柱という評価は大捏造

  • 密航未遂などを繰り返し藩も見捨てたテロリストだった。事後、長州閥が松陰を神格化

司馬史観の根底は明治維新至上主義。維新に関わる人物の過大評価が多い

  • 明治維新を無条件に賛美するから、維新による国作りが軍国主義につながったことを認めたがらない。大いなる矛盾

テロを正当化した水戸学の狂気

「維新」という言葉は、昭和初期の軍国主義と深い関係がある

  • 「維新」「国体」などは水戸学から生まれた言葉。軍人が唱えた「昭和維新」が幕末への回帰願望と融合し、幕末の御一新=「明治維新」として一般化

二本松・会津の慟哭

鳥羽伏見の戦いにおける反乱軍(薩長)の錦旗・勅許偽造は、想像を超える悪行

  • 天皇を冒涜している。さすがは御所(天皇)に大砲を打ち込んだ長州藩
  • 奥羽鎮撫軍・世良修蔵の振舞いは、仙台藩が「人違いでは」と疑ったほど下劣だった

二本松藩は、奥羽越列藩同盟の動揺の中で死を覚悟しながら戦う

  • 二本松藩の玉砕は無知ではなく、盟約を守るという美意識から。これは現代の感覚では理解しにくいので、評価には注意を

会津藩はさまざまな終戦工作を行ったが、「テロ妨害の恨み」と薩長が拒否

  • そのため、本来必要のない戦いが繰り広げられることに。薩長は何がしたいのか

士道の終焉がもたらしたもの

福沢諭吉は、武士の精神を高く評価していた。西南の役では西郷隆盛を高評価

  • 長州政権に迎合する新聞を「政府の飼い犬」と喝破する
  • 西南の役による薩摩の終焉後、長州が導いた「近代」がいま見事に行き詰まりを迎えている。明治維新を過大評価することなく、冷静に歴史を振り返る必要がある。明治維新とは本当に正しい道だったのかと

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