いま、リアル店舗こそ新しい!

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事例でわかる 新・小売革命 中国発ニューリテールとは?

新・小売(ニューリテール)とは…?

アリババ創業者ジャック・マー(馬雲)とシャオミ創業者の雷軍が提唱、オンライン(ネット)とオフライン(リアル店舗)のそれぞれの強みを生かし、シナジーを目指すO2O(Online to Offline)ビジネスモデル。

「eコマース」は次の段階へ

数々のIT企業が急成長する中国では、QRコードを使ったスマホ決済に代表されるテクノロジーが、ネット市場だけでなく、リアル店舗でも大きなイノベーションを引き起こしている。本書では、従来の販売効率の限界を超える「ニューリテール」について3つのロジックを通じて解説している。

①「売場効率革命」

成約率、客単価、リピート率を上げ1㎡あたりの売り上げ向上

  • たとえば…IoTメーカー・シャオミの「ミーストア」(P21〜・P138〜)
ネット販売に加えリアル店舗を開くことで商品体験を実現。購入意欲を刺激し成約率UP、“ついで買い”も誘い客単価UP!満足度がファン増加につながりリピート率もUP!
  • たとえば…アリババ系生鮮スーパー「フーマー・フレッシュ」(P152〜)
買ってすぐ食べられる店内調理サービスを行い商品力PR。支払いは専用アプリ限定にすることで決済効率化、またネット注文後3km圏内30分以内配達で、来店の手間を省き、ネット購入へ誘導→売場効率は他社スーパーの3.7倍!

②「データエンパワーメント」

→ネットで得たデータを生かしリアル店舗の販売効率UP

  • たとえば…アリババ「天猫小店」(P108〜・P210〜)
個人零細商店の「家に近い」「すぐ手に入る」という利点を生かしつつ、eコマースで集まった顧客データから地域ごとの売れ筋を導き出し、効率の良い品揃えを決定→経営大幅改善!

③「短絡経済」

→流通における不要な中間プロセスをカット

  • たとえば…雑貨チェーン「メイソウ」(P191〜)
小規模店を3年間で2100店立ち上げ。購買力をバックに卸売をカットしメーカーから直仕入れ、価格交渉も行い、設立4年で売上高約1600億円を達成!

アメリカや中国の様々な事例を紹介

売上ではなく会費で稼ぐ「コストコ」(P182〜・P253〜)、新コンセプトのリアル書店を作った「アマゾン」(P76〜・P258〜)など米企業の事例も交えつつ、キャッシュレス社会を実現した「アリペイ」の仕組み(P79〜)、注文を受けてから生産する「ハイアール」(P219〜)の冷蔵庫工場、消費者間で取引をする中国版メルカリ「シェンユー」(P199〜)、無人販売の試行錯誤(P126・P267〜)などの幅広い事例を紹介。これらは中国ビジネスを理解する上での前提であり、日本や世界の小売の今後の展開を予測する上で不可欠な情報となるはずである。

感想

「このまま買い物はネットばかりになって、お店はどんどんなくなっていくのかな?」なんて考えたりしませんか?しかしeコマースの次の展開として考えられているのは「リアル店舗」の活用。実際、中国の巨大ネット企業はECサイトで集めた顧客データを使って効率の良いリアル店舗運営を始めています。
天井を買い物袋が行き交うスーパー?
老夫婦の商店に、ビッグデータ活用したら?
「日本でもショッピングはこんなカタチになっていくのかな…」
経済に詳しくなくても、そんな想像をしながら楽しく読める一冊です。
流通・小売業界で働く方、eコマース担当の方は、きっと未来を切り開くヒントが見つかるはず!
グローバルなビジネストレンド知っておきたい社会人や就活生にもオススメです!

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