ユング心理学を知りたい人に

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心の不思議を解き明かす―ユング心理学入門〈3〉 (PHP新書)

第1話神経症の不思議な症状
神経や感覚を狂わすものの原因
1萎縮…完全主義、内向型
2怖れ…◯◯恐怖症
3自信喪失…できないことがあると許さない親が原因
4世界不信…世の中全体に対する不信感
1~4の心のあり方が本来の自分になれない
神経質な人は個性が強かったり、変わり者が多い
日本人は神経質を嫌う 親は神経質を矯正しようとして子供は益々萎縮する
圧迫されるとなぜ狂う?
心的エネルギーとして捉えるエネルギーの総量は同じである
総量=意識エネルギー+無意識エネルギー
意識と無意識の境界
心的エネルギーを意識的に使う…優越機能
心的エネルギーが無意識に使われる…劣等機能
無意識の中にエネルギーが追いやられると意識では理解できない言動や行動を起こす
神経症によって非本来な自分になる原因は親
1子どもを甘やかす
2本来の自分と社会へ合わせようとするため衝突する
子どもの性格は親の影響によって決定されているとユングは考えた それに対して大人の神経症の原因は別のものだと考えている
大人の神経症の原因は過去に求めないで現在に求めるべき
ユングは神経症を引き起こす原因を「人生の義務や課題を果たすことができないでいる状態だ」と言っている
第2話分裂病の不思議
分裂病の症状
1幻覚
2幻聴
3常同行為…同じ動作をずっとやり続ける
4衝動行為…突然奇声を発する、ドアをガンガン叩く
5離人症…現実を感じられなくなる
6妄想
7救済妄想…自分は救世主である
分裂病の理由
ユングは「分裂症患者はまったく無意味なことを考えたり行動しているわけではない」という前提で
どこが狂っているのか?
分裂症の原因
自我(ブレーキ)、イメージ(アクセル)
1ブレーキが壊れていたり、弱い場合
2イメージの力が強い
ユングはなぜ分裂病にならなかったのか?
・自我がしっかりしていた
・イメージを探求していった
分裂病患者は元型的イメージに乗っ取られた人格になる
第3話錬金術の謎を解く
3つの心理プロセス
黒化…混沌とした
白化…純粋な
赤化…対立するもの両方を取り込む
錬金術師は欲張り、一緒になることのない白も黒もほしい
人間には善も悪も必要である
第4話個性化の不思議
個性化とは?
・自我形成時に捨てたり抑圧された無意識を見直して、排除された内容をもう一度人格に統合する作業
個性化のための作業
・無意識の部分を意識化すること
無意識の内容を意識化することによって自我も変化し、両方が新しい形で組み合わさって全体化する
個性とは?
個性が成り立つには普遍性が必要
例:顔で例えると目が2つ、鼻、口は1つ→顔の形や配置は個性で構成要素は普遍的
普遍的、集合的部分を基礎にしてはじめて個性が現れる
第5話ナチスの不思議
ユングのナチス論はなぜナチスが出てきてしまったのかを解明する議論である
ヒトラーはヒステリー患者だとユングは言っている
元型的心理の働き→大勢の人に共通の無意識が動いた
ドイツ国民が同一の元型に心を占領された
元型が大量的に表れる時は一面化を補うものとして表れる
ワイマール文化…価値の多様化
ワンダーフォーゲルの流行
この2つの傾向に暴力的傾向をプラスしたものをヴォータン元型と呼んだ
元型の補償作用
ワイマール文化(個人主義)→補償:集合的
ワンダーフォーゲル(自堕落、自由奔放)→補償:秩序指向 ナチスの行進
元型の補償作用は醜かったり恐ろしかったりして危険→意識的に捉えて正しく理解する
何のために出てきているのか?→本来の正しい方向へ導く
無意識のままでいると破壊的になってしまう

感想

ユングの視点からみた分裂病患者の内面。他の本で読むとなかなかわかりづらいがこの本ではわかりやすく理解できた。

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