ほんとうの日中戦争がいま語られる。

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地平線に  ―日中戦争の現実―

作品内容

戦争によって青春を犠牲にされた青年少尉の慟哭の物語。
この戦争は一体なんだったのだろうか。
戦争に翻弄され、砕け散った人々の叫びが、今ここに甦る。

日中戦争の現実を描いた傑作が待望の文庫化。

本作品は、実父の戦争体験を綴った自伝をベースに、
息子である著者が小説化した、真実の物語である。

徹底した軍国主義体制の下、徴兵され中国に渡った主人公・杉井謙一が、
国家が軍事力や武力を利用して戦闘を組織的に遂行するという、
極めて常軌を逸した事態を果敢に生き抜き、敗戦を機に帰国するまでの8年間を綴っている。

文脈の端々には、青年謙一の穢れない純真に照らし出された国家権力の不条理に対する憤り、
戦争という暴力しか存在しない極限状況での人間の愚かな言動の数々、
人間の命を軽々しく扱う場面に数多く立ち合わざるを得なかった無力なる者の困惑、
そして軍隊という野蛮極まりない組織などが赤裸々に綴り出され、
謙一のやり場のない怒りや悲しみが読者に共感を持って伝わってくる。
戦争の現実を赤裸々に描いた傑作戦争小説だ。

目次

第一章 新兵
第二章 任地
第三章 大任
第四章 撤収
第五章 帰還

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