30分間は徹底して聞く

41968viewsトモコトモコ

このエントリーをはてなブックマークに追加
相談しがいのある人になる 1時間で相手を勇気づける方法 (こころライブラリー)

第2章 なぜうまく相談にのれないのか

2 相談してくる人には三つの層がある

 一番目は「普通の悩み」の層です。悩んではいるものの、比較的冷静な判断ができる状態です。ヒントさえあれば、新たな視点で問題をとらえなおしたり、解決のための方法を見出したりすることができます。

 二番目は「悩みモード」の層です。悩みモードとは、その人本来の考え方や感じ方ではなく、少し偏って、しかも柔軟性がなくなった状態です。

 三番目は「うつ状態」の層です。悩みモードの特徴がさらに強くなり、思考や感情だけではなく、疲労感や不眠、食欲不振など身体的な苦しみも加わってきます。

 二番目の層と三番目の層を合わせて、「悩みの深い相談者」と呼ぶことにしましょう。
 普通の悩みであれば、5分間相談で対応可能です。通常この層の相談は、仕事の話なら日常のやり取りの中で、私事のテーマならランチタイムや幼稚園バスの待ち時間などでの日常会話の中に、紛れ込んでいるのが普通です。つまり、あえて「相談」という形をとらずに進められていることが多いのです。

 それでは、現代人が改まった「相談」をするのは、どのようなときなのでしょうか。
 

 現代社会では、あるトラブルに対する具体的な情報は、さまざまなところから比較的簡単に入手できます。物質が豊かになり、ほとんどのことを一人で(他人の力を借りずに)やれる時代、誰かにあえて相談しようと思うときには、すでに相当の自助努力をした後なのです。

 つまり、誰かに相談しようとするときは、すでにかなり悩んでいる、悩みの深い相談者であることが多いのです。長い間悩んだ結果の「ちょっと相談にのってもらえますか」という依頼であることが多い。
 ですから、あなたが誰かから改まって「相談」を持ちかけられたら(一見そうは見えなくても)、悩みはかなり深いと思って対応したほうが良いのです。こうした悩みの深い相談者の特徴は、うつ状態の特有の考え方、感じ方をすることで本書ではそれを「うつ的思考」と表現することにします。

《目次》
第1章 相談しがいのない人たち
第2章 なぜうまく相談にのれないのか ―問題解決志向のアプローチの限界
第3章 どんな言葉をかけたらいいか ―効果的なメッセージの与え方
第4章 実践ステップⅠ 相談者の味方になる
第5章 実践ステップⅡ 自信を取り戻させる
第6章 実践ステップⅢ 解決のヒントを与える
第7章 うつ状態の人への対応
第8章 ケーススタディ「1時間相談法」の成功例

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く