「孤独」という名の死の病・・・年々深刻化する日本の現状

3722viewsbook beetlebook beetle

このエントリーをはてなブックマークに追加
週刊東洋経済 2018年11/3号 [雑誌]

◼️基本データ/一人ぼっちが増加している◼️

・全世帯に占める単身世帯の比率は、2015年は34.5%である。2040年には39.3%まで上昇する見通し。つまり、5世帯のうち2世帯は単身となる。
・日本の現状は、ただ単に一人暮らしが増えているというだけでなく、人間関係に乏しい人が多い。イギリスのレガタム研究所の報告(2017年)によると、ソーシャルキャピタル(社会関係資本)の国際比較において、日本は149カ国・地域中101位だった。これは先進国では最低である。
・日本の生涯未婚率(50歳時点での未婚率)は上昇が続いており、2015年は男性が約23%(4人に1人)、女性は約14%(7人に1人)に達した。一方、未婚者への意識調査によると、「1人で生活を続けても寂しくない」と答える人が増加傾向にある。

◼️孤独と死◼️

・孤独死は高齢者だけの問題ではない。孤独死者の実に4割は現役世代である。
・孤独死の原因は、60.5%が病死である。これに次ぐ自殺は12.1%となっている。特集の中のルポ(菅野久美子さんによる)では、がんで亡くなった府中市の30代男性、脳血管疾患で亡くなった八王子市の50代男性、心不全で突然死した横浜市の40代男性の事例が紹介されている。
・離婚を経験した人の自殺率は高い。配偶者関係別の人口10万人あたりの自殺者数(厚生労働省の自殺対策白書に基づく)をみると、「有配偶者」「未婚」「死別」「離別」のうち、どの世代でも離別者が最も多い。

【セルフネグレクト】

孤独死の7割以上を占めるのが、セルフネグレクト(自己放任)である。これは生活や健康状態が悪化しているにもかかわらず、改善する意欲や周囲を頼る気力がなくなってしまう状態のことをさす。「緩やかな自殺」とも呼ばれ、近年は大きな社会問題となっている。

【社会とのつながりは長寿をもたらす】

米ブリガムヤング大学のジュリアン・ホルトランスタッド教授(心理学)の分析によると、「社会的なつながりが強い」という要素は、「タバコを吸わない」「アルコールを飲みすぎない」「運動する」「太りすぎない」のどれよりも、長寿に強い影響を与える。

◼️以下の章は割愛

・田中圭一さんインタビュー「自分に近い属性の友達を作るべき」
・高齢化するひきこもり
・企業をむしばむ“職場で孤独”
・SNSは頼りにならない/若者が抱える孤立リスク
・人に迷惑をかけないきれいな孤独死入門

感想

「日本人男性は、家族以外の人間関係が乏しい」という指摘があって、思わずドキリとさせられた。また、「SNSは、頼れる関係をつくるのは困難である」という指摘もあって、なるほどと頷かされた。

提言もあるにはあったが、あまり興味をそそられなかったので、抜粋していない。
(平成31年2月16日読了)

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く