武器としてディベート思考の手法を学べ!

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武器としての決断思考 (星海社新書)

はじめに

 武器としての教養シリーズ第一弾。京大での授業を1冊に凝縮。日本社会においては無力なゲリラである若者に武器を配る。意思決定の方法を学ぶ。

目的

 エキスパートと異なり価値の暴落しない「プロフェッショナル」を目指す。
 意識決定の方法を学ぶ事が最大のリスクヘッジとなる。変化に対応して生き抜く。カードの方法:この状況で、このカードを切る。複数のカードを用意して、変化に応じて最適なカードを切っていく。
 知識ではなく考え方を学ぶ。答えではなく、答えを出す方法を学ぶ。ディベート思考により、いまの最善解を導き出す。

ディベート思考の手法

・step 1(議題)
ある行動を「すべきか否か」という制作論題を立てる。

・step 2(主張)
 賛成、反対、両方の立場から、その行動を取ったときに生じるメリット/デメリットを主張する。
<メリットが成立する3条件>
 内因性=なんらかの問題があること
 重要性=その問題が深刻であること
 解決性ー問題がその行動によって解決すること
<デメリットが成立する3条件>
 発生過程=新たな問題が発生する過程
 深刻性=その問題が深刻であること
 固有性=現状ではそのような問題が生じていないこと

・step 3(反論)
 主張に対して反論を加えていく(論理的つっこみ)。より客観的で正確に近いMECEな意見・主張(最善解)を創り出す。
 内因性へ=①論題の行動を取らなくでも問題は解決する ②そもそも現状に問題はない
 重要性へ=③質的に重要ではない ④量的に重要ではない
 解決性へ=⑤別の要因が生じるため、問題は解決しない ⑥プランは問題の原因を正しく解決しない
 発生過程へ=①プランだけではデメリット発生には至らない(他の条件が必要)②プランの影響はデメリット発生に至るには弱すぎる
 深刻性へ=③質的に問題ではない ④量的に問題ではない
 固有性へ=⑤プランを取っていない現状でも問題は起こっている ⑥プランを取らなくても、将来、同様の問題が起きる

・step 4(判定)
 主張成立の3条件それぞれに反論を加え、フローシートで議論を俯瞰する。3条件全てで反論に耐えた主張のみを有効とする。生き残ったメリット/デメリットを比較しどちらが重いかを質x量x確率で比較して、最後は主観で決断し「いまの最善解」を導く。
 ディベート思考とは、客観を経て、主観で決断する方法。自分の人生は、自分で考えて、自分で決めていく。

・その他
 反論の加え方:主張と根拠の間には推論があり、反論は根拠と推論を攻める。推論は無意識に行う事が多いので攻めやすい。推論の3タイプ:演繹、帰納、因果関係。
証拠資料(エビデンス)の注意点:情報を鵜呑みにせず、自分の頭と足で価値ある情報を得る。出典を明らかにする。
 準備が8割。時間をかける。

感想

 覚えておく知識は、ディベート思考による意思決定の流れ、より具体的には「フローシート作成」くらい。重要なのは知識ではなく、例題を通じて意思決定法のトレーニングを行い、自分の行動決定に実践する事であろう。

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