破壊の衝動、生への欲望

5924viewsils.t.nils.t.n

このエントリーをはてなブックマークに追加
コインロッカー・ベイビーズ 上下巻セット (講談社文庫)

 コインロッカーに捨てられた二人の子供、キクとハシ。捨てられた子供がほとんど死んでしまう中で彼らは生き残った。キクは外交的で肉体的、ハシは内向的で精神的な青年へと成長していく。二人に共通しているのは破壊の衝動と、心臓の音を求める事、すなわち生への欲望である。衝動と欲望に誘われるように二人の人生は階段から転がり落ちるように進んでいく。しかしそれこそが生きていく上で重要な事であり、必要な事であった・・・
 

 圧倒的な表現力、ストーリー、キャラクターの個性、それぞれが魅力的であり、読んでいて自然と物語の中に引きづり込まれてしまう。常に薄暗いトンネルの中を歩いているような暗さを持っているこの本は、読んだ後しばらく世界から抜け出せない。比喩的な表現も多く読者によって考える事が変わってくるだろう。
 

 あなたにとってのコインロッカーは、言葉通りか、それともこの世界?それとも自分?どう感じるか是非読んでもらいたい作品。

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く