「普天間」交渉秘録を登場人物でまとめてみた!

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「普天間」交渉秘録

「普天間」交渉秘録、の人物まとめ

この本は小泉・安部政権時代に、防衛省の事務次官として、普天間問題に取り組んだ著者の日記形式による交渉の記録。

官僚の側と言う、当事者の一方の側の話ではあるが、(鳩山政権が問題をひっくり返してしまう以前の)普天間移設問題がどのようになっていたのかが良く判る。特に沖縄の政財界とのやりとりは非常にショッキングな内容で、沖縄側の引き伸ばし、二枚舌、はしご外し等の実例がいくつも登場する。

結局の所、問題を直に受けている沖縄の市民の事を考えると、怒りを禁じえない。

このまとめでは、登場人物の紹介でこの本の内容をまとめてみる。
(敬称略)

防衛省(防衛庁)

「守屋武昌」
この本の著者。性格的には自分の主張を通すタイプで、防衛省の天皇と呼ばれたほど。
この普天間移設問題では環境保護派よりの主張をして、沖縄の政財界との対決となる。
この本には少ししか書かれていないが、最終的に、阿部内閣時に小池百合子防衛大臣といざかいが起こり、最終的には双方とも退任。そして守屋は在任中の収賄問題が起こり有罪判決を受けている。

内閣

「小泉首相」
地元の首長が賛成しても環境保護派は抑えられない、と守屋の主張に賛同し彼をサポートする。
阿部内閣時にも、沖縄側は信頼できない、とのアドバイスなど行っている。

「大野防衛大臣」
アメリカ側との交渉で防衛省案を通す。

「小池百合子防衛大臣(阿部内閣)」
守屋の退任を守屋に知らせず決める。この本ではその直前に島袋名護市長と連携していたことが示唆されている。

沖縄

「島袋、名護市長」
「末松、名護市助役」
(普天間飛行場の代替飛行場案の出た)辺野古区がある名護市。工事量が増える埋め立て案を主張し、埋め立て量が少ない防衛省の案に反対する。政府側の主張を地元に伝えず、「二枚舌交渉」と守屋に言われる。
後半では何メートル沖に出すかで論争になる。

「稲嶺知事」
沖縄県知事。
つい先ほど合意した内容を、記者に突っ込まれると撤回してしまうなど、発言がよくぶれる。
本書の帯にある「沖縄では大きな仕事は20年かかるのですよ。(中略)今回はまだ7年です。たいしたことないじゃないですか」との言葉は彼の弁。

「仲井真知事」
稲嶺知事の次の知事。
当初、防衛省案に理解を示していたが、次第に名護市の主張に巻き込まれてゆく。

「仲泊弘次」
沖縄北部の建設業者
米軍や中央政界にもパイプがある。

「前田雅康」
沖縄北部の建設業者。守屋に沖縄がどういう意図なのかを説明する。
「(沖縄が浅瀬案に賛成と)中央の政財界の人たちに思い込ませるのが狙いです。しかし浅瀬案のように海に作るのは、環境派が反対し実現不可能と言うのが沖縄の常識です。沖縄の一部の人々は代替飛行場を作るのが難しい所に案を誘い込んで時間を稼ぎ、振興策を引っ張り出したい。」

アメリカ側

「ローレス副次官」
沖縄がこれなら賛成していると、沖縄の建設業者の案を持ってきて採用をせまるが、結局は防衛省案に賛同する。以降、防衛省側と歩調をあわせる。
守屋を悪く言う文章を受け取っていたが、歩調を合わせた後にその文章を守屋に手渡す。
日本語は話せない、と言うことだが、実は理解しているふしもある。

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