スタイリッシュでお洒落なハードボイルド小説!

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真夜中へもう一歩 (角川文庫)

 八月下旬、神奈川県警捜査一課の刑事・二村永爾は、小峰一課長から電話で指示を受け、或るバーへ向かった。昼下がりの一杯を嗜めると思ってやってきた二村は、そこで横浜医科大の処理室から消えた屍体の捜索を関係者から依頼されてしまうことに。

 そして、屍体が江口達夫という医大生のもので、「万が一のことがあったら学術解剖用に自分の遺体を大学へ提供してくれ」という遺書が死後に発見されていたこと、田沼漠と石山啓二という二人の友人がこの事件に関わっていることを告げられる。

 早速、医科大へ出向き、江口の屍体が安置されていた保存室を検分し、学内の様子を捜査し始める二村。

 その帰途、横浜・山元町の馬車道にある行きつけのコーヒーショップで、鎌倉にある石山の実家「石山病院」へ電話をかけ、母親から三人が八月の夏休みを山中湖湖畔にある別荘で過ごしていることを知らされる。軽い食事を終えると、横浜ICから東名に乗り、御殿場まで時速百キロでぶっ飛ばして、一路石山家の別荘へ向か二村。 

 別荘へ到着する寸前、仁科冴子の運転するオースティン・ヒーリィと衝突事故を起こしてしまう。
だが、この邂逅がこの事件の重大な鍵を握っているとは、敏腕刑事・二村もその時は気付かなかった...。

感想

 軽妙洒脱なハードボイルド小説を書かせれば当代随一だった矢作俊彦(まだ生きてらっしゃいますが)。

 そんな彼の傑作の一つといっても過言ではない。
 それが、この『真夜中へもう一歩』だと思う。

 最後の一行にシビれること間違いなし!
 また、高橋源一郎のこの小説にまつわる秘話も必読だろう。

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