ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~ 第一作

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ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~ (メディアワークス文庫)

鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋 「ビブリア古書堂」。
古書店主・栞子が古書にまつわる謎と秘密を解き明かしていく物語。

第一話 夏目漱石『漱石全集・新書版』(岩波書店)
本を読めない「体質」の五浦大輔は、亡くなった祖母の『夏目漱石全集』を売るために、鎌倉の古本屋「ビブリア古書堂」を訪れる。
そこで明かされる、家族の誰も知ることのない祖母の過去と大輔の生い立ちが語られます。
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夏目漱石の没年は大正五年。
岩波書店の新書版の全集の刊行が始まったのは、昭和三一年。
岩波書店の『漱石全集』は廉価版として作られ、何度も増刷されているので、珍しい本ではないが、註や解説が充実している。

岩波書店は、日本で最初に『夏目漱石全集』を刊行した出版社。
創設者の岩波茂雄は、漱石にゆかりの深い人物で、漱石の弟子たちとも交流があった。
彼らは、協力し合って最初の全集を作り、その後も数年おきに改訂して出版しました。
岩波書店の全集は、漱石の日記が初めて全部公開された。各巻の解説は、漱石の弟子である小宮豊隆(こみやとよたか)が、この全集のために書き下ろしました。
『夏目漱石全集』は、いろいろな出版社から全集と名の付くものが世に出ていて、最後まで刊行されずに中断されたものを含め、これまでに三十種類を超えている。

蔵書印とは、本の所有者が自分のコレクションに押す印鑑のようなもの。中国や日本で古くから盛んに作られてきた。所有者の好みによって、デザインはさまざま。
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第二話 小山清『落穂拾い・聖アンデルセン』(新潮文庫)
ビブリア古書堂の常連客である志田から、盗まれた本『落穂拾い・聖アンデルセン』についての相談を受ける。人にものを贈るエピソードにまつわる心温まる物語。
「その人のためになにかの役に立つということを抜きにして、僕達がお互いに必要とし合う間柄になれたなら、どんなにいいことだろう。」というこの小説の一節の言葉によって、心を開かれる言葉が新しい出会いの扉を開きます。

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絶版本は後の巻になればなるほど手に入りにくい。
上巻だけ買って下巻を買いそびれる人がいるから。下巻のほうが出回る数が少ないから、その分価値は上がる。

新潮文庫には、ひもの栞(スピン)が付いている。昔は、大抵の文庫についていたが、今はもう新潮文庫にしかない。

『生ける屍』サンリオSF文庫。
サンリオSF文庫は、非英米圏のSF小説ヤ幻想文学を多く刊行していた。1978年から1987年にかけて刊行していたが、売上不振でなくなってしまった。この文庫でしか翻訳が出版されていない小説が数多くある。
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第三話 ヴィノグラードフ・クジミン『論理学入門』(青木文庫)
『論理学入門』を売りに来た坂口昌志。そしてそれを売るのを止めに来た妻しのぶ。
お互いに許しあい、励ましあって生きていく夫婦の姿を描いたエピソードです。

第四話 太宰治『晩年』(砂子屋書房)
希少本である初版の『晩年』をめぐり、古書店主・栞子が大庭葉蔵と対決をするミステリ譚。
第一話からの伏線を回収しながら物語はエンディングを迎えます。

感想

書ききれないところは、サイトにて公開。
https://blog.saitalk.com/entry/2018/12/06/172627

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