怒りを抱えたままで、前進していけるとしたら、あなたはとても強い、あるいは勇気のある人間なのだ。

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こじれた仲の処方箋

Capter10 “許す”ということ

許せないことを悩まないで

 私は、許しの問題で苦しんでいる人々と、数十年一緒に仕事をしてきて、これだけは真実だ言えることがひとつある。それは、ネガティブな感情の苦しみから自分の苦しみから自分を解放するために、自分を傷つけた相手を許す必要はない、ということだ。相手がした何か具体的な行動もしくは行動の欠如を許すことができなければ、愛と思いやりの境地に辿り着けることは決してない。許していないことを心に抱えていたとしても、また、もう二度と会わないと決めた人がいたとしても、それであなたは愛情深くないとか、未熟な人間だということにはならない。

 されたのが一度の大きなことでも、無数の小さなことでも、それによって残ってしまった怒りを抱えたままで、前進していけるとしたら、あなたはとても強い、あるいは勇気のある人間なのだ。

 何より重要なのは、あなたに許しなさいと言うのは――あるいは、許していけないと言うのは――、あなた以外の誰の仕事でもないということ。それは、あなたのセラピストでも、母親でも、恩師でも、スピリチュアルガイドでも、親友でも、人間関係の専門家でもないということだ。

Capter11 心の平和を見つけるには

自分ができることをすればいい

 相手が傷つけたことを認めず、修復しようともしなければ、傷ついたあなたにどうやって平和を見つけることができるだろう?その答えは、その課題が手強く感じられるのと同じくらいに単純だ。“何でもできることをすればいい”のだ。
 具体的な戦略や、癒しの習慣、あるいはあなたに合った大きな視野、あるいはあなた自身に話しかける新しい考え方をひとつ見つけることができれば、それは価値あることだ。あなたの元夫(あるいはお母さん、もしくはほかの誰でも)にされたことをいるまでもぐるぐると考え続けてしまい、そのプロセスによってみじめな気持ちになっている間にも、あなたを傷つけた相手は、ビーチで素晴らしい1日を過ごしているかもしれない。それならば、あなただって手近な方法で、いくらかでも心の平和を求めてもいいはずだ。

 難しいのは、それには謝らない相手はこれからも謝らないし、自分自身を客観的に見ることもなければ、ほんの少しでも心を開いて、こちらの気持ちに耳を傾けようとすることもないことを受け入れることが求められるということだ。怒りや憎しみを手放すには、過去が違うものであればよかったという希望を、夢見ている未来への希望とともにあきらめることが要求される。私たちが得ることができるのは、いまここにある現在の人生であり、そこでは自分のためにならない長引く怒りや恨みにはまり込む必要はない。

こじれた仲の処方箋

こじれた仲の処方箋

  • ハリエット レーナー

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