才能とは、同じ情熱、気力、モチベ―ションを持続することである

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決断力 (角川oneテーマ21)

第三章 勝負に生かす「集中力」

6.感情のコントロールができることが、実力につながる

 将棋は負けると辛いゲームだ。負けが続くと駒を見るのも嫌になる。しかし、敗戦のなかになにか報われるものがあると救われる。結果だけを見ると辛いが、アマチュアの方々でも、たとえば、「新しい戦法を試して収穫もあった」「王手飛車をかけられたのだから、まあいいか」などと、一局のなかに、自分で満足するものを見つけていけば興味を持続できる。興味を抱いているかぎり、やる気や集中力も持続できるだろう。
 

 私は対局が終わったら、その日のうちに勝因、敗因の結果を出す。そして、翌日には真っ白な状態でいたいと思っている。勝った将棋もすぐに忘れたい。十代のころは、負ける悔しさを何日も引きずることがあったが、今は、たとえ負けても割合あっさりと忘れられるようになった。

7.わき上がる闘争心があるかぎりは、私は現役を続けたい

 将棋では、勝負が長くなってくると、決着がつかない状態にだんだん苛立ちを覚えてくることがある。私は集中力の基盤になるのは根気であり、その根気を支えるためには体力が必要だと思っている。対局中は体はほとんど使わないが、勝負を急いでしまうと、いい結果は得られない。体力がないと苛立ちに負けて、考える力はまだ残っているのに、結論を急ぎたがり、最後まで集中して頑張り切れない。つまり、疲れてきても根気よく考えられることが、将棋を指すうえでの体力なのである。

第四章 「選ぶ」情報、「捨てる」情報

1.パソコンで勉強したからといって、将棋は強くなれない

 いずれにしてもパソコンを私は予備データとしか使っていない。パソコンは、ここから先はこんな手がある、とは教えてくれない。何事であれ、最終的には自力で考える覚悟がないと、情報の山に埋もれるだけである。パソコンで勉強したからといって、将棋が強くなるとはいえないのだ。
 今は、大半の棋士がパソコンを持っているので、情報力は一緒だ。そこで、情報を処理、判断して、いかに新しいアイデアを出せるかが勝負になっている。これまでなら違和感を持つようなところまで踏み込んでいかざるを得なくなった。踏み込んでいける人が増えてきたともいえよう。

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