長期投資でご機嫌な人生を(澤上篤人著)

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長期投資でご機嫌な人生を―ヒタヒタと迫るインフレの足音。それは長期の株式投資にとって最高の展開である (MONEYポケットブック)

重要な箇所の要約

・長期の株式投資といっても別に難しいことをする必要はない。花や作物を育てる気持ちで株を買ってずっと保有していればそれで十分。種をまくべき時に蒔いて、あとはじっくり待つ、ただそれだけ。時間の経過と共に太陽の光と大地の恵みをたっぷり吸いこんで、時さえたてば花は咲き作物は実る。株式投資のリターンも全く同じで、時が過ぎ企業の成長と共に後からついてくる。株式投資で一番大事なことは「実るのを待つ」こと

・企業が成長し利益が増加すれば、「投資価値が高まる」という実りがもたらされる。投資価値が高まれば株価は上昇する。株価が上昇すれば投資収益が得られる。株式投資の一番大事なところは企業が利益成長しなければ株式の投資収益もない。そのことを多くの人は忘れている。投資家が追いかけるべきは株価ではなく、企業の成長発展である。どんな企業も一晩で急成長することはない。3年4年5年と時間をかけて事業基盤を固めながら成長していく。だからこそ作物が実るのを待つような気持ちが株式投資にはぴったりくる。

・10年くらいたつと、のんびり持つだけの長期投資家が意外や意外、トータル成績では結構上位に入ってしまう。短期の利ザヤ稼ぎを得意とする投資家や理論派よりも、財産づくりの実績で上にいってしまっている。株は冬から夏にかけて少しずつ下がり、夏から冬にかけて少しずつ上がる傾向がある。相場観だとかチャート分析など長期投資家には必要ない。そのかわりに季節ごとの景気サイクルだけは押さえておくべきである。

・ROEが低い間に仕込んでおき、ROEの改善とともに株価は上がっていくことが多いので、高ROEを狙うのではなく、低ROEの改善見込みがある企業を狙った方が良い。ROEが着実に伸びていく会社の株を買って長期で保有することが株式投資の王道である。もし本格的な株式投資をするのならば、10年でも20年でもずっと持ち続けられる株を見つけて買うことが必須となる

・長期のバイアンドホールド投資こそが株式投資の王道である。これは本物だと思える企業、10年でも20年でも応援したい企業の株を不景気の間に買うのだ。そして、景気が回復段階に入って過熱気味になってくるまではずっと持ち続ける。景気上昇もそろそろいいところまできた、この先は一時的にしろ下降気味になるのではないかと思える頃になったら、持ち株を少しずつ3分の2くらいは利食ってみる。決して全部を手放さないこと。この3分の2ぐらいを利食った資金は次の不況期になる夏ごろに買い直すためにとっておく。いざ買うとなった時に3分の1残していることによって、スーッと買うことができる。

・日本の投資家のように業績動向ばかり気にしていると、出てきた業績を追いかけて投資することになる。それでは遅い。業績などあくまで経営努力の結果に過ぎない。我々長期投資家は、いずれ出てくる業績のために書く企業が色々準備している段階を徹底的にリサーチする。そして、これは凄いことになるぞと思えた企業の株をさっさと買っておく。間違えても、上昇相場に乗ろうだとか、株価を追いかけようとかはしない。株価上昇など、企業がきちんと利益成長すれば勝手についてくるのものだから。

・株式投資はもともと企業の利益成長機会に参加することである。企業が成長し利益を積み上げてくれればそれだけ投資価値は高まり株価も上昇する。企業が成長するかどうかは、経済や社会の成長発展にプラスとなる経営をしていれば、その企業は必ず報酬を手にすることができる。(感想へ続く)

感想

・経済というと難しく考える人が多いが、そこに生活する人々が毎日毎日朝から晩まで「飲んだり食ったり着たりする」ことの集まったものに過ぎない。日本で言えば、1億人の人がより豊かな生活を求めて生きている。そういった多くの人々の生活にプラス貢献できる企業であれば、それなりの社会的報酬が得られるはず。その社会的報酬が企業の利益成長である

・だから、我々長期投資家は経済や社会の成長発展に積極貢献しようと頑張っている企業をサッカーのサポーターのように応援するのだ。人々のより豊かに生活したいというニーズに応えられればその会社は必ず成長する。

・長期の株式投資は完全にプラスサムの世界にある。つまり、経済や社会の成長発展があるからこそ、企業の利益成長があって、投資収益も期待できるのだ。間違えても株価変動の値ざや稼ぎだとか、相場を追いかけては早乗り早降りで自分だけ儲けを確保すると言った考え方はしない

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