どうして読まなければいけないの?読むといいことあるの?

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本を読む人だけが手にするもの

第1章 本を読むと何が得か?

本を読むか読まないかで、報酬の優劣は決まってくる

 みなさんは、ご自分が1時間あたりにどの程度「稼ぐ力」を持っているか、考えたことがあるだろうか。
 NPO法人で働く人やボランティアを除けば、1時間あたりの報酬が最も低いのは飲食店や小売業などのアルバイト(パート)だろう。地域によって最低賃金が違うので一概にはいえないが、平均するとおおむね800円~1000円といったところだろう。このやや上の水準に、いわゆる非正規雇用の労働者が広がっている。

 年齢によって幅が広くなるが、正社員のビジネスパーソンや公務員の年収を年間総労働時間で割って時給換算すると、だいたい2000円~5000円の間になる。課長職や部長職などのマネジメント職になると収入は増えるが、会社にいる時間のほかにも接待など、実質的な労働時間が長くなっていく。したがって、時給がこの範囲を大きく超えることはほどんどないといっていい。

 そして、その上には企業に雇われていない専門家が入ってくる。たとえば、人気のある弁護士クラスで3万円程度、外資系コンサルタントの雄・マッキンゼーのシニアコンサルタントで8万円ぐらいになる。
 こう見ると、日本が普通に働いたときの時給は、フリーターの800円からマッキンゼーのシニアコンサルタントの8万円まで、100倍の範囲に収まってくる。

 1時間あたりの報酬が1万円を超えたところから、私は「エキスパート」と呼ぶことにしている。私の感覚でいえば、弁護士、コンサルタント、医師などのエキスパートでありながら、本を読まない人に、これまで会ったことがない。なぜなら、知識はつねに入れ替わっていくもので、最新の情報を持っている人しか顧客の期待に応えることができないからだ。

 その意味でいえば、時給800円のフリーターはそこまで期待されていない。職業に貴賤があるとは思っていないし、彼らがマニュアル以外の本を読む必要はないのかもしれない。しかし、時給2000円~5000円のビジネスパーソンや公務員はそうはいかない。

 本を読むか読まないかで、報酬の優劣は決まってくる。本を読むことで限りなくエキスパートの報酬水準に近づいていくが、本を読まずに限りなくフリーターの報酬基準に近づいていくかという分かれ道だ。

 いっぽう、さまざまな仕事のなかで時間あたりに稼ぐ効率が最も高いのは講演である。さまざまな分野で「一流」と呼ばれる人は、話すだけで、1時間あたり100万円を稼ぐ。その根底にあるのは、聴衆を満足させるだけの知識だ。彼らは、その知識を得るために必ず本を読んでいる。もちろん、聴衆が期待しているのは、講演者が本で得た知識ではない。むしろ、だれも聞いたことがない、その人が実際に体験したことの数々だろう。

 しかし、人間はすべてのことを体験することはできない。だとすると、資料を読み込んだり、信頼できる書き手の著書を読んだり、信頼できるネットワークからの情報を得て、それに自らの体験を乗せて語っているはずだ。

 ということは、1時間あたりに生み出す付加価値の総量を上げるためには、本を読むことが欠かせないといえるのではないだろうか。

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