読書が苦手な人、チャンスです!

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頭は「本の読み方」で磨かれる: 見えてくるものが変わる70冊 (単行本)

[1]これが自分の頭で考える力をつける第一歩

脳の側頭連合野にデータを蓄積する

 「本を読むと足場ができる」。
 この現象を脳科学の言葉で表現するなら、脳の側頭連合野にデータが蓄積されていく、ということになります。側頭連合野とは、記憶や聴覚、視覚をつかさどっている部分でその人の「経験」をストックする機能を持ちます。
 つまり、「本を読む」ということは、「自分の経験を増やす」ことなのです。

 本は、ただ、情報を得る、知識を増やすという意味においても有効ですが、一冊の本の中には、一人の人間と何回も食事をともにして、仲良くなって初めてわかるような深い思考が披露されています。読書をたくさんするということは、気軽な挨拶だけの人間関係とは違う、濃い人間関係をたくさんの人と持てるということでもあります。

 すごくないですか?本を読むということは、太宰治やドストエフスキーと何度も夕食をともにするようなものなのです!
 だからこそ、今までの自分とは違う目線がいきていく。これが読書なのです。

この方法で「ドーパミン」を出す

 脳が鍛えられるしくみについて、お話しておきましょう。
 「脳は、大人になっても成長するのでしょうか?」
 そう聞かれることがよくあります。

 その答えは、「何歳になっても、脳は鍛えることができます」。

 何歳になっても脳が成長するしくみは同じで、脳は「快楽」を基準に成長します。「これをやってよかった!」ということがあると、脳は、それをまたやりたいと思うようになるのです。

 驚くべきは、人が「学習する」のは、基本的には悪名高き「中毒(依存症)」としくみが同じだということ。しかし、何をやってドーパミンを出すか、どの回路を鍛えるか、ということだけが、その違いをつくっています。

 自分には無理だと思っていたことができたとき、怒らないと思っていたことが起きたときにに、もっともドーパミンが出るといわれています。
 苦労して、それが報われたとき、人間の脳はいちばんドーパミンを出すのです。実はどの人の脳も、苦労が喜びに変わるメカニズムを持っています。むしろ、あることが苦手だった人のほうが、それができるようになったときの喜びが強いことは想像に難くありません。
 

 つまり、読書が苦手な人、チャンスです。本を読むのに努力を要する人ほど、本の効果が上がるわけですから!
 本をほとんど読んだことがない人ならば、一冊読み切るということに挑戦して、最後まで読み通すことをおすすめします。読み切れないと思っていたのにできると、たくさんドーパミンが出て、読書が少し好きになるでしょう。

 自分はもしかしたらできるのではないかな、もう一冊読んでみようかな、という気がしてきたら、それを止めないでください。自分にとって読み切れてうれしい、と感じられるような、簡単過ぎず、難しすぎないくらいの本に挑戦してください。

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