ずるい考え方「ラテラルシンキング」するヒント

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ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門

はじめに

近年ビジネスマンが求められるスキルのひとつに「ロジカルシンキング」があります。ビジネスの課題を論理的な思考で解決しようとするアプローチです。

一方、この本が紹介するのは「ラテラルシンキング」という、別の思考法です。
例えば、以下のように対比されています。

ロジカルシンキング:筋道立てて論理的に解答を導き出す
ラテラルシンキング:思考の幅を広げる

また、ロジカルシンキングを「垂直思考」、ラテラルシンキングを「水平思考」と表現することもあります。

クイズ

ケンカにならないよう、3人の子どもに13個のオレンジを公平に分けるにはどうしたらいいでしょうか?(答えはまとめの下をご覧ください)

全体の構成

・ラテラルシンキングとは?
・必要な3つの力
・6つのテーマと具体的なケース
・4つの練習問題
に加えて、各章にはサマリーと、コラムとして8つの練習方法が紹介されています。

この本の魅力は、多数の具体例とコラムの練習方法にあります。
印象に残った箇所を抜粋します。

必要な3つの力

・疑う力
・抽象化する力
・セレンディピティ

■抽象化の3つのステップ
(1)対象の特定→(2)抽象化→(3)具体化

・自動車ヘンリー・フォードの場合
(1)馬車→(2)速く移動するもの→(3)自動車

最小の力で最大の効果を出す

・他者の力を借りる
・作業を組み合わせる
・「楽する権利」を手に入れる

■具体的な事例:格安航空会社の「元祖」アメリカのサウスウエスト航空
→サウスウエストは「経費削減」という目的のために、他社と同じことはしない、と決めた

相手の力を利用する

・コバンザメ型
・寄生虫型
・ヤドカリ・イソギンチャク型

■具体的な事例:「業界第2位」をアピールしたレンタカー会社 エイビスレンタカー
→ナンバー2であることをPRして、認知度を上げた

異質なもの同士を組み合わせる

あるものをまったく別なものと結びつけて新しいものを創造

■具体的な事例:コンピュータと書道を出会わせた スティーブ・ジョブス

先の先を読む

将来の展開を予測して、あらかじめ手を打っておき、【最終的に】成功をおさめる(利益を得る)

■具体的な事例:ドーナツそのものを無料配布した クリスピー・クリーム
・ドーナツ

ムダなものを捨てない

世の中にあるムダは、実は必要なものではないか

■具体的な事例:実験の失敗からノーベル賞を受賞した 田中耕一氏

マイナスをプラスに変える

あきらめる前に発想を転換し、今あるものの中に「隠れた価値」を見出す

■具体的な事例:財政破綻を紹介する「負の遺産」を紹介するツアーを行った夕張市

クイズの答え

・方法1:4個ずつ分けて余った1個を3等分する
・方法2:はかりを使って同じ重量ずつ分配する
どちらの方法もロジカルシンキングの発想です。
この本を読むと、どちらでもないラテラルシンキングの発想がわかります。

感想

読む前には、ラテラルシンキングはロジカルシンキングを否定する存在かと思っていました。しかし、2つの思考法は、課題によって使い分けるような補完関係とわかりました。

コラムで紹介されている練習方法を繰り返して、ラテラルシンキングを身につけたいと思います。

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