大人の闇に巻き込まれて苦しんだ子どもたちの話 韓国小説『七年の夜』

4480viewsヨルヨル

このエントリーをはてなブックマークに追加
七年の夜 (Woman's Best 韓国女性文学シリーズ3)

 死刑囚の息子として誹謗中傷され、親戚の間を転々として育ったソウォン。父親の処刑がせまるなか、ソウォンの周りには不思議なことが起こり始める。
時は変わって、事件の前・・・

 二人の父親が事件の中心人物である。一人は地主で歯科医のヨンジェ。裕福で権力もあり、妻と娘のことを愛しているように見えるが、彼は家族を自分の所有物とみなしている。「自分のもの」に対する病的な執着”から束縛し、暴力を振るうのが日常。もう一人は保安員のヒョンス。大柄で元プロ野球選手。息子のソウォンを溺愛している。

 ある晩、日々のイライラから飲酒運転をしていたヒョンスがヨンジェの娘を車ではね、さらに扼殺してしまう。その時ヨンジェの娘セリョンは、父親からのドメスティックバイオレンスから逃れるために夜中に家をでて、道路に飛び出したのだった。母親は自分の身を守るためにフランスに逃げており、守ってくれるものもないままセリョンは死んでしまう。セリョンの遺体を湖に捨てるヒョンス。
 

一方、セリョンを殺した犯人を捜す父親ヨンジェ。手段を選ばず犯人のヒョンスを追い込む。最後には息子ソウォンをさらって殺そうとする。ヒョンスがとった防衛策が、災害となって付近の住民まで巻き込み、多数の死者を出してしまう。それが事件のあらましだった。ヨンジェは生死不明となる。

 ヒョンスの処刑直前、ソウォンはヨンジェが自分の周りにわなを張っていたことを知る。ソウォンはヒョンスからの攻撃を警察と連携して防ぎ切る。そしてヒョンスの処刑は行われた。

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く