無駄遣いにも「美学」と「教養」がある!

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迷ったら、二つとも買え! シマジ流 無駄遣いのススメ (朝日新書)

買い物をする際に買いたいものが2つあって迷ってしまうようなことがある。私自身もそういったことは何度もあり、考えて片方を購入する場合もあれば、本書のように2つとも購入するというような場合もある。

迷っている2つはいずれも購入することによって自分自身をプラスにするのだが、どちらを選ぶ時間よりもむしろ、両方購入してそれぞれの良さを体験することを指し示しているのかと連想してしまうのだが、そもそも本書は「無駄遣い」のススメとして両方購入して、人生を豊かにしろということを述べている。

第1章「「無駄遣い」のススメ」

私自身、今でこそ少しだけ貯蓄はしているものの、小さいころから浪費癖が激しかった。お小遣いやバイト代を稼いだら、欲しいものを買い、行きたいところに行き、それで浪費し続けていた。それが就職を意識してからそういう傾向が無くなり、貯蓄をし始めているのだが、実際に貯蓄し続けていると、一種の「空しさ」がある。というのは何もせずに預金通帳の金額だけを見てニヤニヤしているだけで、結局のところ「お金を使う」良さがわからなくなってしまうからである。そのため無駄遣いをすることの良さについて語っている。

第2章「「無駄遣い」はセンスを磨く」

そもそも著者も幼いころからずっと無駄遣いを続けてきた。どのようなものを無駄遣いし続けてきたのかというと、本書の冒頭の写真にあるような時計やオブジェなどがあるという。もちろんほかにもあるのだが本章の「センスを磨く」の観点から行くと、ファッションにしても、アンティークにしても、自分自身のセンスを高めるためには、実際に購入して、購入したものの良さを見極める必要がある。そしてそれが人生のあらゆる面での「肥やし」になっていく。

第3章「「無駄遣い」は教養を高める」

教養を高めるための「無駄遣い」は何も「本」ばかりではない。レストランに行く、高い文房具を購入し、使うというのもまた教養であるという。

第4章「「無駄遣い」は人脈を育む」

人との出会いは大きなチャンスが巡ったり、思いもよらぬアイデアが出てきたりすることがある。また他人のためにお金の糸目をつけずにおごるというようなこともまた人脈をはぐくむことの一つであるという。また、本章のきっかけとしてある大僧正の話も盛り込まれている。

第5章「「無駄遣い」は自分の身を助く」

本章のタイトルを見るに「逆じゃない?むしろ身を亡ぼすことにならないか?」と突っ込みたくなるようだが、実際に無駄遣いすることによってモノの良し悪しがわかるようになるという。その良し悪しがわかるようになれば、自分自身の身を助けることにつながるという。

第6章「「無駄遣い」が出来るようになるための10の教え」

無駄遣いができない方々に対して、どのように無駄遣いしたらよいのかを教えている。「無駄遣いしろ」と言っても無駄遣いしてはいけない分野もあるのだが、そこについてもきちんと説明なされている。

第7章「浪費家列伝―ライオンは足跡を残す」

歴史的な人物の中にも「浪費家」の人物は数多くいた。古今東西の浪費家を取り上げているが「古い」部分では紀元前の人物もいれば、イングランド国王、そして日本では名維持時代の人物がいる。

感想

こういう時代だからでこそ、本書は出るべくして出たと言えよう。なぜかというと、私の世代、もしくは私よりも若い世代は、無駄遣いを極端に嫌い、せっかくもらった給料などを貯蓄に回すような傾向にある。そのため無駄遣いをすることの良さというのが見えなくなってきている。そのため本書のように「無駄遣い」をすることの「良さ」を述べている本は非常に珍しく、なおかつお金の使うことの面白さと尊さを知ることのできる格好の一冊である。

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