悲しみの奥にある仄かな温かみ

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骨を彩る (幻冬舎文庫)

 妻を亡くした男、時間経過の中で友人との仲に溝が入った女性、過去に傷を負いながらも気丈に振る舞う女、愛に敏感な童貞の男、社会の目に黙殺され友情を深めることができない女の子達。それらの人々は出会って関わっているが互いに理解はできていない。
 表面からは決して見えない悩み、悲しみ、劣等感、誰かを愛するという事、そういった誰もが感じたことのある感情が丁寧な心理描写で描かれている。誰もが誰かに共感できるのではないだろうか。
 全身を支え、最後まで残る臓器、骨。精神の骨に温かい彩りを与えてくれる、柔らかみを帯びた作品。

感想

どの表題も読みやすく、心打つ作品であった。その中でも特に『やわらかい骨』は思春期における、少女達の心理描写が胸が痛くなるほど描かれており、是非オススメしたい内容であった。

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