未だに謎の多い宇宙の「なぜ」?

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宇宙はなぜこのような宇宙なのか――人間原理と宇宙論 (現代新書)

宇宙はまさに不思議な世界である。年々解明されてはいるものの、解明するたびに新たな謎が出てきて、議論を呼ぶ。その宇宙はアリストテレスの時代から議論を起こしてきたのだが、その議論の中で人間は宇宙をどのように見てきたのか、そして私たちが映している「宇宙像」はどのような変遷を遂げてきたのか、その変遷を解き明かしているのが本書である。

第1章「天の動きを人間はどう見てきたか」

アリストテレスは「天動説」を発表し、それが長らく定説として扱われてきた。その定説に異を唱えようとすると宗教裁判にかけられ、コペルニクスやガリレオが実際にかけられた。学問として宇宙の動きや天体についての研究が行われたのはニュートンの時代であるのだが、それ以前にも宇宙の動きについて「占術」という形で研究が行われていた。それは「占星術」と呼ばれる星占いのようなものであり、「カルデアの知恵」と呼ばれるものだったという。

第2章「天の全体像を人間はどう考えてきたか」

宇宙は無限にあるのか、あるいは有限なのかは今でも不明である。そもそも宇宙もまた一つの球体なのかも謎である。その議論について「有限説」「無限説」などについて本章では「古代地中海世界の三大宇宙モデル」として取り上げている。

第3章「宇宙はなぜこのような宇宙なのか」

本書、および本章の問いは、本章の冒頭にもある通りつかみどころが見当たらない。実際にそのことについて議論をするとなると途方もないように思えるのだが、本章ではその議論を行う前提としてスケールや物理、人間原理などを明示しながら解き明かしている。

第4章「宇宙はわれわれの宇宙だけではない」

宇宙といっても無数にあるのだが、実際にどれくらいあるのかも不明である。その宇宙は人間のものだけではないとあるのだが、本当はどうなのか、そのことについて取り上げている。

第5章「人間原理のひもランドスケープ」

宇宙のことを解き明かすためにしばしば「素粒子物理学」を取り上げられることがある。その素粒子における難題について取り上げるとともに、ほかの理論とともに、宇宙における無数の可能性を解き明かしている。

感想

宇宙は無限なのか有限なのかわからない。そもそも解明されているのはごく一部であり、いまだに発見されていないものもあれば、議論が深まっていないところもある。その中で解き明かされているものだけで見てみても、宇宙の神秘は数多くあるといえる。本書はその神秘の一端を垣間見ることができる。

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