海辺の小さな町で過ごす最後の夏、少女から大人に変わる。。。

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TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)

まりあは高校卒業後、生まれ育った海に面した小さな町を離れて東京で生活を送っていた。東京での生活にあまり慣れずにいたまりあは大学の夏休みの間再び町に戻り、従妹であり親友でもあるつぐみと再会する。そこでつぐみも町から離れることがわかり、つぐみとこの町で過ごす最後の夏が始まるのである。

このつぐみという登場人物は生まれつき体が弱く、病院に入退院を繰り返しているが、自分の不幸な運命に決して屈せず、内に強い輝きをもっている。また、家族に対して反抗的でたびたび問題行動をおこして困らせていた。
そのつぐみが物語の後半で衰弱してしまい、死を意識したつぐみはまりあに手紙を書いて送る。その手紙の中でつぐみは自分がこれまで周りに助けられて生きてこれたのであり、自分の弱さを認めたと告白をする。手紙を読んだまりあはつぐみの成長を感じて自分も東京で生きていくことを決意するのだ。

海辺の小さな町で過ごす最後の夏、二人の少女それぞれの成長を追ったものがたりである。

感想

ふとしたときに昔過ごした土地の記憶が思い出されることがある。ずっと同じ土地に居続ける人は今の時代珍しく、進学や就職で地元を離れる人が多い。しかし、多感な時代に暮らした場所はたくさんの思い出があり、気づきがある。語り手であるまりあも、つぐみ達と過ごした海辺の町は大切な場所であり、そこで過ごした記憶は結晶化され、大切な宝物となるだろう。

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