「書く」とは、頭の中にある不定形の感情を、翻訳すること

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20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社新書)

人は「書く」ことによって考え、理解を深める
「書く」ためには漠然とした思いを形作り、筋(論理)を通す必要がある

「書く」ための練習

・人から聞いた話を「書いて」みる
 人の話の要点をまとめ(再構築)
 →発言の真意を改めて知り(再発見)
 →自分が興味を持った点を洗い出す(再認識)

・地図や絵、写真を「書いて」みる
 なるべく感情は入れず(”燃えるような赤”など情緒的な表現はNG)、事実のみを書き出す

・自分が”嫌い”な文章を知る
 多くの文章を読み、自分が不快感を感じる文章の理由を探り、目指すスタイルを考える

「書く」ための技術

読者を設定する

 読者は、1)過去の自分 or 2)特定の誰か + a)全くの第三者

 不特定多数に向けた文章は、”主張”が弱る
 しかし、(特定の読者に向けているため)これくらいは説明しなくてもわかって貰えるだろう、と”甘えが出る”と文章は読みづらくなる

 内容の予備知識が全くない第三者の読者を必ず想定する
 

伝えたい主観を正確に伝えるため、客観的に正しく書く

・書きたいことを書き出(視覚化)して、「書かないこと」を決める

・ビジネス・学術・実用の基本は「序・本・結論」
 映画やドラマのカメラワークをイメージして客観化する
 文量は「序・本・結論=2:6:2」が理想

 序論:遠景から撮影する客観的な紹介 例>映画の予告編
 本論:近景におけるテーマの主観的な経過
 結論:遠景による客観的なまとめ

・「起承転結」は小説向け、「起”転”承結」はビズネス・学術・実用にも使える

・文章を明確にする
 1)伝えたい”主張”
 2)主張が必要な”理由”
 3)客観的な”事実” の3点全てが書かれているか、必ず確認する

・”主張”したい内容が、多くなり過ぎないようにする

「接続詞」を使って、論理が通っているかを確認する

 内容に飛躍のある文章は、無意識下で不快感を感じるため、読みにくくなる
 文章の間に、”仮に”接続詞が入っていたなら、その文は成立するか? を確認すると、
 論理の破綻を防ぐことが出来る
  ※実際に接続詞を入れる必要はない

”主張”を伝える技術

読者は真面目に読んでくれない と想定する

 読者が当事者意識を持つよう、”説得”するのではなく”納得”させる

文章の“見た目”を気にする

 人は目で文章を読む
 1)句読点の打ち方や頻度
 2)改行のタイミング
 3)ひらがなと漢字のバランス を意識する

音読する

 音読により伝えたい文章が正確に伝わっているか、句読点の位置を確認する
 同じ言葉を頻繁に使っていないか、自分の文章のクセを確認する

断定の表現を使うときの注意

 「断定」は強い表現なので「必ず反発を生む」と捉える
 前後の論理展開には十分注意をする

小さなウソは信憑性を失わせる

 自分がわからないことは書かない

内容を確認する

 フォントや形式を変えるなどして、複数回は確認する。第三者にも読んでもらうよう努める

不要な文は、容赦なく削る

感想

 読みやすい。
 この本を読んだ後のまとめ者の文章が読みやすいかどうかはさておき、感覚的にも読みやすい本でした。
 本書は、書き方の具体例や練習文も記載されており、読みながら訓練ができる、講義形式の本です。おそらく実践を想定して作成されており、文法などはほとんど記されておりません。
 分野問わず、文章を書く必要のある方(現在のメールの普及率を見れば、ほぼ全ての方かもしれませんが)一読されるとよい勉強になると思います。

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