新卒の終活は売り手市場?それとも買い手市場?

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若者はなぜ「就職」できなくなったのか?―生き抜くために知っておくべきこと (どう考える?ニッポンの教育問題)

本書は大学などの学校が就職に対してどのような対応を行っているのか、そして若者の雇用問題がいかにして学校教育に影響を与えたのか、本書では大学教授の立場から取り上げている。

第1章「学校は、いつから「職業人養成所」になったのか?」

学校が「職業人養成所」となった要因として、大学がインターンシップなどのキャリア教育に重点を置いたことが挙げられる。私自身、高校は商業高校、大学は商科大学と商業のことを学んでいたことからインターンシップはごく当たり前にあった。ただ、私の場合は職業高校・大学の場合なので、そういったことを養成することが目的だったのだが、著者にいる大学をはじめとした数多くの学部・学科を持つ大学でも同様にキャリア教育やインターンシップが行われており、「職業人養成所」の様相を呈している。
なぜそのようなキャリア教育が行われたのかというと2000年代半ばに厚生労働省・経済産業省が若者のキャリア教育についての政策を実行したことが挙げられる。

第2章「なぜ若者の雇用問題は、学校教育を直撃したのか?」

最近は緩和されたものの大卒でも就職事情が厳しい状態だったのだが、高卒・中卒はそれ以上のものになっている。そもそも求人の数も少なくなってきているのだが、人手過剰というよりも、求人対象が高卒から大卒にスライドしていった企業が多くなっていることがある。

第3章「「新規学卒一括採用」の功と罪―1980年代までの就職模様―」

「新規学卒一括採用」はもう少し略して言うと「新卒採用」といわれる。1990年代以前からずっと日本にあるものであり、高卒・大卒が卒業にあたり、どこの会社に就職するか、その活動をすることである。ちなみにこういった採用制度があるのは日本のみであり、諸外国では通年採用と1年を通じて採用が行われることがスタンダードである。
その「新卒採用」はいわゆる「日本型雇用」の典型として扱われているのだが、本章では企業・学生や学校など様々な立場からのデメリットについて取り上げている。

第4章「仕事の世界へのわたりを支援する学校教育の課題」

キャリア教育を行っている状況の中で今あるキャリア教育はなぜダメなのか、学校と社会との架け橋をどうするべきか、キャリアアップと学校教育の関係からそれぞれの立場についての課題と対策について取り上げている。

感想

学校と社会の関係は産学連携やインターンシップ、キャリア教育などで緊密なものになっているのだが、就活と学校教育はどうあるべきかについて、長らく取り上げられながらも核心的な解決法が見つかっていない状態にある。しかし本書をもって現状を知ることによって、今の就活事情を知ることができる。

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