落ち込んでもまた立ち直る力「レジリエンス」を育てるために親ができること

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発達障害の子の立ち直り力「レジリエンス」を育てる本 (健康ライブラリー)

落ち込んでもまた立ち直る力「レジリエンス」を育てるために親ができることをまとめた本です。

* レジリエンスの定義はさまざま。立ち直る力、心の回復力として、総合的に考えておく。
* どうすれば立ち直る力が強くなるかを考えるよりも、実際に立ち直る力が強い人を調べ、その人たちの共通点を探ることを中心に研究が進められている。
* 自尊心は、成功したり、ほめられたりして育っていくもの。基本は自分を評価する感情で、自分を信じる力ともいえる。レジリエンスは成功しても育つが、失敗して人に助けられたときにも育つ。自分とまわりの人を信じる力といえる。
* レジリエンス育て方の4つのステップとして①生活習慣を整える、②人を頼って成功する、③興味をいかす、役割をもつ、④サポートを受けて気持ちを切り替えるが大切!

第1章では、レジリエンスの基礎として生活習慣を整えることが「心の型」をつくると説明されます。
* 心の発達、とくに自己肯定感の育ちをゆで卵にたとえて考える。
* 子どもの自己肯定感は、最初は生卵のようにかたまっていない。
* それが日々の生活習慣の積み重ねで徐々に形をつくっていく。
* しかし、かたすぎると破裂する。つまり、親が子どもの生活を制限しすぎると、卵に外から圧力がかかって破裂するように、子どもが感情的に爆発してしまう。
* 型がないと、はみ出る。つまり、生活がいきあたりばったりでは、子どもは基準がわからなくなり、自己肯定感がゆらぐ。卵がカラをはみ出したような状態。
* 型があれば、ゆで卵に。生活習慣や生活上のルールが一定であれば、それが確かな型となり、自己肯定感が育つ。理想的なゆで卵ができる。
* 家庭は子どもの居場所であり、同時に家族が節度を保って共同生活をする場所でもある。2つのバランスを意識し、「居場所」の重視しすぎで家庭のルールが崩れないように注意する一方、発達障害の子が疲れやすいことを考慮して、「共同生活」より「居場所」に重きを置く。
* 親が子どもの対人関係の悩みにあせって対応するのはやめましょう。生活が整い、自律性が育ってくれば、自ずとスキルも伸びる。

第2章は「人を頼って成功する体験」を積み重ねる、です。
* 発達障害の子は失敗が多くなりがち。手助けして成功を増やす。ひとりでは失敗をなかなか減らせない。
* ほとんどできていることを目標に。目標のなかには、①できること、②ほとんどできていること、③もう少しでできること、④大人に言われたらできること、⑤まだ難しいこと、⑥未経験のことがある。保護者は④⑤を最初から目標にしがち。それでは達成感が得られにくい。
* 苦手分野は人を頼ってよいことにしよう。子どもが失敗をおそれなくなるのが大事。
* 子どもの興味やペースを尊重して。興味やペースでなく、課題の克服を意識しすぎると、子どもが苦しくなる。「一定の年齢までにクリアしなければならないもの」「早く克服すべきもの」と考えるのは苦しい。
* 大人は、失敗を言葉ではっきり注意することを重視しがち。言わなければ、相手が問題を改善できないと考える。いっぽうで、成功をわざわざ言葉にするのは野暮ったいと考える。しかし、恥ずかしくても喜びはそのつど言葉にしなければ、発達障害の子どもには伝わらない。
* 父親が子どもに厳しくしてしまう場合は母親が子どもを励ましたり、父親が子どもを叱ろうとしたときに間に入ったりしてトラブルを減らそう。
* 特に問題になりやすい「強い叱責」「高い目標設定」「努力の強要」などをしないようにしよう。

感想

発達障害をもつお子さんの親御さんもですが、もちろん、それ以外のお子さんの子育てにもオススメです。
例えば、楽観的になってもらう3つのキーワードを活用しよう!はとても参考になりました。

つまり、失敗したら
①外向的(集中できない環境だった)
②一時的(今回はたまたま、まだ慣れていないだけ)
③限定的(この課題は苦手だけど、得意なこともある)
で励まそう。

成功したら、
①内向的(予習しておいたのがよかった)
②永続的(この方法で、これからもうまくいきそう)
③全面的(あなたはこの競技が上手だね)
でほめましょう。

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