超難解本に「地頭」はいらない

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難解な本を読む技術 (光文社新書)

超難解な本を読むのに必要なのは「地頭」ではなかった
どんな本でも読破できるようになる!(ただし、努力家に限る)
難解本の読書を「登山」にたとえています。
そう、登山に必要なのは運動神経でなく、努力なのです。

「フロイト」などの現代思想の名著を自らの血肉とするために欠かせない読書技術を
「予備調査、選書、通読、詳細読み」
の4段階に体系化。
読むにあたって必要な準備や読書ノートの作り方、実際の記入例などを示し、特に超がつくような難解本の代表的な10冊を取り上げ、実践方法も具体的に紹介している。

わかるということ

書かれている概念を「使う」ことができるようになる。したがって使う場面が想定しにくい概念の理解は難しくなる。

わからなさの理由

  • 用語の理解不足
  • 論理関係の理解不足
  • 扱われている問題の理解不足:問題とは、「何のために」「何を解決しようとして」「どこに到達しようとして」論を展開しているのか。名著は問題を設定し、その解決に向かって進んでいる。
  • 図にする必用がある:数学や建築などの図的表現や比喩、情景描写など

本の種類

筆者の主張の明確さによる分類

  • 閉じている(=筆者の主張が明確)「著者の考えを完結的にこうである!と伝える本」
  • 開いている(=読者に自己決定を求める)「結論を言わずに、読者に自分で考えさせるように書かれている本」

論理の流れの有無による分類

  • 登山型(概念や論理が積み上げっていく)
  • ハイキング型(=様々な概念や論理が次々と述べられていく)

外部参照が必用かどうか(追加の知識の有無による分類)

一般的な用語でも専門的な意味は違う場合(エクリの想像界)や読者層を想定して説明が必要ないと筆者が判断して書かれている場合にその本以外の知識が必用

「読書ノート」を活用した読書法

  • 一度章節ごとに内容を自分の頭でまとめ、メモをとりながら通読
  • もう一回読む
  • 「わかる」までノートでも何でもとりながら、何度も読む

セーフティネット「どうしてもわからないときの指南書」

  • これほどまで苦労してなぜその難解な本を読むのか、という動機にたえず応えられるか問い直す。NOなら「諦める」
  • 「わかる人に聞け」という選択肢を用意しているということは、まさに後者は「学者」「先輩院生」「先輩学生」を想定しているというほかない。
  • 解説書に頼る

目次

第1章 基本的な考え方
第2章 準備
第3章 本読みの方法1・一度目:通読
第4章 本読みの方法2・二度目:詳細読み
第5章 さらに高度な本読み
付録1 読書ノートの記入例
付録2 代表的難解本ガイド

感想

例に漏れず私も、「難しい本」が理解できず本書を手に取った。
「本を読む」とはただ文字を追うことではなく、書かれている内容を「わかる」こと、つまりそこに表現されている知識や思想を自分の内部に取り込む能動的な営みであるといい、読書は「技術である」と指摘する。納得。
私も、偉大な哲学者や著作者と同じ景色を見て見たいと感じた。

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