日本ユニセフ協会について深く知れる良著でした

7211viewsop933978gig99op933978gig99

このエントリーをはてなブックマークに追加
子どもたちの笑顔のためにユニセフと歩んだ50年―日本ユニセフ協会半世紀

設立から、50年目を経た日本ユニセフ協会。日本の「民間による途上国支援」の成長と発展の歴史の縮図ともいえるユニセフの歩みを知ることができます。各章は下の流れで進んでいきます。

第1章 日本ユニセフ協会設立前史

ユニセフの創設についてまとめられています。第2次世界大戦後に、ユニセフミルクと呼ばれていた学校給食の脱脂粉乳が、世界から日本へ届けられていました。日本もユニセフの手で助けられていたのです。

この章ではユニセフ初代駐日代表、また赤十字国際委員であるマルガリータ・ストレーラー女子についても触れられています。

第2章 日本ユニセフ協会 草創期

任意団体としての出発についてや、ユニセフを動かした「女性パワー」などについて書かれています。ユニセフ・ミルクは、全国700町村の母子衛生組織に対して届けられ、日本の子供たちを助けたのです。

国連における信用確保と母子衛生への取り組みがまとめられています。また、ユニセフが初めて任命した親善大使であるダニー・ケイさんや、外交官であり日本ユニセフ協会会長の佐藤尚武の功績についても触れられています。

第3章 日本ユニセフ協会 基盤形成期

大阪万博博覧会の時に『ユニセフ万国博募金』として1億円を目標に行われた募金や、フジテレビで行われた一大キャンペーンなどについてまとめられています。

第4章 国際児童年を機に、いっそう広がるユニセフ運動

1979年を国際児童年とする決議が国連総会で採択されました。国際児童年の趣旨は,ユニセフを中心として,世界中の国々が児童の福祉向上について関心を高める活動を推進することです。

第5章 組織改革と大躍進の時代

募金活動やアドボカシー活動、ユニセフの人材育成活動について、書かれています。日本ユニセフ協会が成長し、躍進するしていくストーリがまとめられています。

東郷専務理事の掲げる「東郷イズム」やアドボカシー(政策提言)について、日本ユニセフ協会に関わる人たちがどのように組織を成長させていったのか、軌跡を追います。

書籍全体を通じて、日本ユニセフ業界が戦後からスマトラ沖地震発生まで、日本に果たした役割の全容と、多くの人が紡ぎ出したドラマが垣間見えます。

感想

日本ユニセフ協会が戦後を通じて、日本社会に果たした役割を俯瞰することが出来る書籍です。ユニセフの名前を聞くと、貧しい諸外国の難民などを支援しているイメージがあります。

しかし、ユニセフミルクの話などを読み、日本がユニセフの恩恵を受けていた過去を知ると、ユニセフが日本の成長に果たしてきた役割がわかり、ユニセフについて違ったイメージを抱くことが出来て、理解が深まります。

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く