人は腐ると溶ける。人の生死と向き合い続ける著者からの現場報告

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特殊清掃

 特殊清掃「戦う男たち」としたブログを書籍化したもの。

 重度のうつ病などを背景に、遺体処置、遺品処理などの特殊清掃の仕事に就くことにした著者が20年以上の業務経験をブログ化。その一部を抜粋したもの。抜粋基準は不明。

第一章 悼む

  • 個人は若い男性、死因はおそらく 自殺。仕事の依頼主は故人の父親。依頼主との会話
  • 亡くなった直後から遺体特有の異臭がする高齢女性。全身ガンで侵されており遺族の「生きているうちから身体が腐っていたようなもん」という言葉が印象的
  • 子供のご遺体
  • 病気により死後数時間で変容した女性の遺体とご遺族
  • 交通事故により原形をとどめない若い男性の遺体とその妻と子

第二章 憂える

  • スポーツに打ち込む男子大学生の手術中のショック死
  • 高圧的な大家、姿を現さない依頼者(自称(?)故人弟)
  • ギャンブルにのめりこみ家族のもとを去った父親の死。車で路上生活中に死亡
  • 自殺腐乱遺体がかつて著者が(経済的・社会的に)憧れた知人だった

第三章 懐かしむ

  • 悲しみに暮れているはずが、どこか和やかな遺族。「この人と死に別れることなんか夢にも考えていなかった」と語る高齢の故人妻
  • 孤独死の初老の女性、依頼主は故人の息子。遺品整理で見つかった依頼主が子供の頃故人に贈った絵や手紙
  • 柩に納める故人の好物が思わぬ騒動を引き起こす和やかなお話
  • 病死した中年男性。故人は気前がよく依頼主である故人兄と大家がしんみりと故人を悼む
  • 故人を弔う賑やかな葬儀に誘われ、共に過ごした話
  • 著者とともに掃除をした依頼主である故人の父親

第四章 感謝する

  • 落ち目の時に見捨てずにいてくれた故人が孤独死し、片づけや供養を申し出た依頼主の話
  • 故人は独居中年男性。親としての責任を取るため清掃現場に立ち会い、著者に手を合わせて感謝する故人父親
  • 休日のはずが依頼の電話があり、これも縁だと遺体現場のお風呂を掃除に行き、落ちていた歯を拾い集め遺族に渡し、遺族から繰り返し感謝された話

第五章 闘う

  • 職場のトラブルから病気になり苦労の末、再就職を果たした依頼主から、汚部屋と化していた部屋の清掃を依頼され、ともに清掃した話
  • 自殺により血まみれになった部屋の清掃のお話
  • 仕事の依頼に見せかけ、著者をいいように使う人たちに対する嫌悪

第六章 生きる

  • 自殺現場で故人が必死に生きようとしていた跡を見つけた話
  • 急死した故人と遺族の方々
  • 故人は「いいところに越していった」としみじみと語る大家さんのお話
  • 生前にに遺品処理をしたいと依頼を受け、交流を持った依頼者の死後の遺品整理のお話
  • 感想

     まとめられる内容じゃない。というのが正直なところです。気になるなら読んだ方が良いです。

     著者本人が“汚仕事”と称しているだけあり、著者に対する遺族の対応も千差万別。見下している人あり、故人の最後の処置をしてくれることに感謝してくれる人あり、悲しみで縋ってくる人あり、故人の生前の話をしてくれる人あり……
     故人本人とも面識がないケースがほとんどのようですが、(偶然)知り合いであったケースや亡くなる前に遺品整理の相談などでお話をしていたケース、様々なようです。

     著者は必要以上に「大変な仕事」だと言われると述べておられますが、業務内容の問題ではなく、多くの人が(恐怖などから)目をそむけている生死に向き合うお仕事だから言われるのだと思います。「穢れ」の概念は生物的なものと相まって拭いがたいのが実情です。

     御勤め有難うございます。としか申し上げようがございません。

特殊清掃

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  • 特掃隊長

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