知られざる「ネコ」の生態と歴史

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ねこの秘密 (文春新書)

散歩をしていると時々猫を見かける。私は猫好きなので、見つけるやいなや猫の声真似をして猫の反応を見て楽しんでしまう。地味と言ってしまえばそれまでなのだが、それくらい猫が好きである。

しかしその猫も近づくだけで逃げてしまうような猫もいれば、特定の場所に落ち着いて、人間が近づいても反応しない猫、さらにはなついてくる猫とそれぞれいる。本当のところ猫はどんな性質を持っているのか分からなくなってしまう。

そこで本書である。本書は人間と猫がいかにして共存していったのか、その歴史について迫っている。

第1章「ねこ小史」

元々猫がいつ頃から誕生したのか。諸説あるものの、最古で約1万年前のキプロス島の遺跡から見出されたのだという。それから猫が「家畜」として扱われるようになったのが古代エジプト時代からだという。ねこが日本に伝来をしたのは中国大陸からであるが、仏教が伝来したのと同じ時期だという。

第2章「魅力はどこから来るのか?」

猫の魅力とはいったい何なのか。それには猫と人間との特殊な関係があるのだという。「特殊な関係」とはいったいどのようなものか、そこには食用といった関係では無く、「愛玩」や「伴侶」、つまりは「ペット」という意味合いに関係しているのだという。

第3章「ねこの誕生」

本章は猫の起源というよりも「猫の一生」という観点から「誕生」を取り上げている。もちろん猫が誕生するためには親の猫が発情して、交尾することが必要である。発情というと、年に一回起こるのだが、鳴き声や行動が特徴的である。

第4章「恋と青春」

猫には独特の愛くるしさがある一方で奔放な面も存在する。しかしその奔放な面も好きで、恋をしてしまう人も少なくない。そのため本章でも「猫を飼い始める」ことを「恋」に見立てている。
他にも猫同士の交尾相手を決めるという面で雄猫はどの雌猫に「恋」をするのかについても取り上げている。

第5章「老後のくらし」

猫の寿命はだいたい15年程度と言われているが、最近では20年以上生きている猫も少なくない。そう考えると猫における「老後」とはいつ頃なのだろうか。本章の定義では11歳となっているが、その根拠について取り上げている。

第6章「ねことひとの幸福な関係を求めて」

猫と人間との関係は密接のように見えて、実は悲しい事実がある。その一つとして「殺処分」や「近所迷惑」が挙げられる。特に後者の場合は、ある有名将棋棋士が訴えられたことは記憶に新しい。それらのことを考えると幸福な関係を築くには人間側が解決すべきものはまだあると言える。

感想

最近では話題にならなくなったが、猫を飼うだけではなく、「猫カフェ」といったものもあり、さらには本や写真集でも「ねこ鍋」と言ったものまである。猫はいるだけでも癒しになる存在であるのだが、猫と人間との共存をはかっていく上で考えさせられるものもあれば、なぜ共存ができるのかということも本書でもって考えさせられた。

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