「もっとわかりたい」と思わなかった理由

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わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~ (光文社新書) [kindle版]

この本で一番大事なこと

この本は、文章をよりよく読むにはどうすればよいのかを述べたものです。

実は、よりよく読もうとするさいに、私たち読み手にとって最大の障害になるのが、自分自身の「わかった」という状態です。
こう言われると多くの方は、おそらく違和感を持たれることと思います。「わかる」ことが、なぜ障害になるのだろう、むしろ前進するための足がかりとして大事ではないか、と思われるでしょう。

文章を一読して「わからない」ときには、たしかに、「わかる」ことが大切です。知らない単語や言い回しを調べ、時には文法の知識を持ちだし、わかろうとするでしょう。「わからない」状態に対して、私たちの感覚は鋭敏です。そしてわかるための努力の方向も、比較的みえやすい。これはこれで正しいことです。
しかし、いま私たちが文章を一読して「わかった」という状態にあると考えてみてください。この一読して「わかった」状態が、実はあまりよくわかっていなかったということは、よくあることです。だからこそ、文章をよりよく読まなければならないわけです。

ところで、ひるがえって考えてみると、「わかった」という状態は、「わからない」ことがないから「わかった」状態なのです。

ですから、よりよく読むために、「わからない」ことを手がかりにして前進するわけにはいけません。「わからない」ことがない、そのような状態から、どのような方向の努力をすればよりよく読めるようになるのでしょうか。実は、何らかのかたちで、自分自身のその時点での「わかった」状態を壊さなければならないのです。この意味で、充分でない「わかった」状態、すなわち「わかったつもり」の状態は、私たちにとって乗り越えるべき大きな障害となるのです。

本書の筋を順次追っていただければ、「わかったつもり」がよりよく読むための障害になる、ということを納得していただけるでしょうし、そこからの脱出法の見当もつけていただけるのではないかと思います。

内容

  • 「読み」が深まらないのはなぜか?
  • 「読み」における文脈のはたらき
  • これが「わかったつもり」だ
  • さまざまな「わかったつもり」
  • 「わかったつもり」の壊し方
  • 感想

    最初から順番に読んでいただきたい。ワークもぜひ、試してみて

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