戦争や恐慌からお金を守るには?

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AERA (アエラ) 2017年 7/17 号【表紙:KinKi Kids】[雑誌]

特集記事「インド人と中国人の資産の守り方」より、覚えておきたい部分を抜粋し、まとめる。

◼️資産を守る海外の知恵◼️

【インド・・・金を重視】

・インド人にとって、伝統的な資産防衛策は「金の購入」である。買うのは延べ棒ではなく、耳飾りや腕輪を買って、妻や娘に贈る。装身具の形にすれば、すぐに身につけて逃げられる。インドの家庭では、貴金属をしまうための金庫は必需品である。
・インドではどんなに田舎の貧しい農村にも金を売買できる店がある。(換金性の高さ)
・2016年には、インドでは高額紙幣が突然廃止され、混乱が生じた。またインフレにも何度も見舞われている。紙幣の価値がなくなる事態は、インド国民にとって珍しくない。

【中国・・・不動産と金】

・中国人の投資対象は多岐にわたるが、中でも重視するのは不動産である。日本だけでなく、アメリカやオーストラリア、ニュージーランドでも、物件の爆買いを行なっている。
・中国では十円単位で金が買えるアプリが導入されている。売買には決済口座の開設が必要だが、例えばこうしたアプリを使って、10グラムの金を10人の友人に1グラムずつ送ることも可能だ。中国は本気で金を普及させるようだ。

【イスラエル・・・ダイヤモンド】

・テルアビブ出身のヨセフさん(50代、仮名)の資産防衛策の軸は「ダイヤモンド」である。ヨセフさんによると、「ダイヤモンドは小さいので、有事の際、持って逃げられる。政治、経済などの影響を受けにくく、法律上の手続きなしに子孫に譲り渡せる」。

◼️経済が破綻した国の悲惨◼️

インフレ率3ケタという、未曾有の困苦に見舞われるベネズエラ。治安も崩壊し、首都カラカスは「戦地以外の殺人率は世界トップクラス」とまで言われる惨状を呈している。
食料を求めて人々は野良犬と一緒にゴミ箱を漁り、赤ん坊には米やパスタのとぎ汁を与えるしかない。現地で40年暮らした陽子さん(仮名)は、自宅には有刺鉄線を張り巡らせ、警報装置をつけていたという。

◼️日本での美術品の価値の下落◼️

日本国内の美術品オークション市場は、90年代初頭のバブル崩壊以後低迷を続けている。「近代美術オークションインデックス(シンワアートオークション、90年9月=1万)という価格指数を見ると、一貫して下落を続けており、リーマン・ショックや東日本大震災の影響で一時300台に落ちこんだ。最近は、アベノミクスを背景に13〜15年にかけて500台を回復したものの、その後はずっと下落傾向にある。
その理由として、「日本の市場規模が小さい」「中国マネーの吸収が進んでいない」「デフレの長期化で、美術品が資産として認識されなくなった」「コレクターが多いと言われた団塊の世代がリタイアした」などと列挙されている。(経済ジャーナリスト 岩崎博充)
(特集記事の中では、ロボアド、住宅ローンの借り換え、投資信託、日本ウェルス銀行などについても詳述されているが、割愛する)

感想

資産防衛についても、国民性のようなものがあって面白い。加工した金やダイヤモンドは、身につけられる点はいいとしても、「なくす」というリスクがあるように思うのだが、その辺りも予防策が伝承されているのかもしれない。
また、資産防衛を考える時、戦争や国家による資産の没収が想定されるのも、平和ボケとは対極にあると感じさせられた。国家の安定や通貨価値の不変などを、まったく信用する気配がない。逆に考えれば、平和が続くと信じ、お金の価値も変わらないと思い込める日本の状況は、本当に幸せなのかもしれない。

それはそうとして、表紙はKinKi Kidsなのだが、この記事をまとめるためにKindle版を引用した結果、こんな表紙になっていてびっくりした。「かまいたちの夜」みたいで不気味だ。(ちなみにこの表紙の写真は、お二人が立ち、その後頭部が背中の二つの鏡に映っている。その後頭部までNGだとは・・・)

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