追悼・小島武夫先生の半生を自ら綴る

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ろくでなし 伝説のミスター麻雀、酒と女とカネの無頼75年

今日、衝撃のニュースが飛び込んだ。「ミスター麻雀」と呼ばれ、私に取っても憧れの人物であった小島武夫先生が逝去した。82歳であった。

私自身が小学生の時に麻雀を始め、右も左も分からないような時に学び始めたのは小島先生の戦術本であった。そこから小島先生の本を読んだことがあり、なおかつMONDO TVをはじめ麻雀番組において小島先生の姿を見ることが多くなり、憧れが一層強くなったことを今でも昨日のことのように覚えている。さて本書に移る。82年の生涯はまさに波瀾万丈と呼ばれたものかも知れない。その生涯を先生自身が綴っている。

第一章「男の原点」

小島先生は福岡・博多にて生まれた。幼少期はまさに「複雑」と言う言葉が似合うほどだった。中学生になると「飲む・打つ・買う」を覚えはじめ、現在でいう高卒の頃になると本格的に足を踏み入れた。

第二章「男の咆哮」

まさに「波瀾万丈」「はっぽうやぶれ」という言葉がよく似合う章と言える。十代から三十代に至っては「飲む・打つ・買う」の全盛期と言える時代だった。と同時にヤクザとの代打ちや自己破産といった衝撃的な内容なものまである。

第三章「男の運命」

小島先生は麻雀を始めた頃から「玄人」と呼ばれる存在であった。そこから「プロ雀士」になるまでの過程を綴っている。しかしそれは決して平坦なものではなかった。むしろ「茨道」という言葉がよく似合うほどである。結婚や兄弟のこと、そして「プロ雀士」になってからのTV出演までの裏話を赤裸々に綴っている。

第四章「男の極意」

古くから小島先生のファンであれば「麻雀新撰組」という言葉を聞いたことがあるだろう。私はまた年端も言っていないため小島先生のことについて調べ始めたときに初めて知った。社会人になってからのことである。本章ではここでのエピソードを綴っているほか、「20年間無敗」という伝説を築き上げた桜井章一との出会いについても取り上げられている。

第五章「男の逆境」

「無冠の帝王」]

小島先生はかつてそう名付けられていたらしい。私が小島先生のことを知ったのはタイトルを数多く獲得してからのことだから無理もないのだが。
プロ雀士となってからタイトルには恵まれていなかった。ようやくタイトルを獲得したのは第三期最高位戦、昭和53年のことであった。これについては第六章にて詳しく述べることにする。

第六章「男の決断」

ここでは「日本プロ麻雀連盟」が創設されるまでのいきさつを綴っている。その大きな理由として最高位戦でのある「事件」が起こったことがきっかけである。本章ではそのことについても述べられている。

第七章「男の矜持」

麻雀界の「これまで」と「これから」、これまでともに苦労をしてきた「戦友」や「友」への感謝、そしてこれから活躍する人たちへの「激励」を込めたメッセージを送っている。
本書の最後には著者なりの「死にざま」を描いている。確か一昨年亡くなった囲碁棋士の藤沢秀行が「野垂れ死に」を出版された。そこでも「野垂れ死んでやる」と文末に綴っていたのだが、小島先生も勝負師さながらの死に方を望んでいた。折しもその考えを本書の最後に書いていようとは・・・。

感想

「波瀾万丈」「はっぽうやぶれ」と、小島先生の人生をたとえると枚挙に暇がない。しかし心から麻雀を愛し、麻雀の神から「愛されている」ように思えてならない。華々しい活躍を見せ、視聴者を惹きつけ、そして私のように麻雀ファンを増やしていったことは小島先生の功績に他ならない。
最後に、小島武夫先生のご冥福をお祈りいたします。

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