日本語は乱れているのか?はたまた「適当」か?

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適当な日本語 (アスキー新書 76)

「適当」の意味合いは2つある。第一章の冒頭にも取り上げられているが、一つは「いいかげんであること」、もう一つは「適切であること」と、2つの意味であるが意味合いが大きく異なる。日本語は絶えず変化しており、使われ方からして一つ目の「いいかげん」に使われることもある。しかしTPOをわきまえ、文法的に正しい二つ目の使われ方もある。特に「日本語の乱れ」として槍玉に挙げられるのが「いいかげん」と呼ばれるものである。しかしその「いいかげん」は著者いわく「言葉への柔軟な態度によるもの(p.11より)」だという。そのことを念頭に置きながら、日本語の「適当」な部分について取り上げるとともに、使うべき言葉、さらには言葉選びについて提示している。

第一章「適当な日本語相談室」

日本語には誤用とよばれるような読み方、使われ方もあり、それが現在の正しい読み方として使われるものもある。一例として独り舞台になることを「独壇場(どくだんじょう)」と読まれるが、本来は「独擅場(どくせんじょう)」と読む。他にも「消耗」も「しょうもう」と読まれるが、本来は「しょうこう」が正しい。しかしそれらは「独壇場」や「しょうもう」と一般的に通じているものがある。
他にも誤用と呼ばれるような表現に目くじらをたてる方々もおり、そのことにまつわる相談事が一問一答形式で答えられている。「日本語の乱れ」と呼ばれるような指摘を、著者ならではの観点から答えられているのがおもしろい。

第二章「今こそ使いたい懐かしい言葉」

本章では、今となっては「死語」と呼ばれるような言葉のうち10個「使いたい言葉」として取り上げられている。中には今も使われているような言葉もあるのだが、見慣れない言葉もある。もちろん中でも私自身使ってみたい言葉もある。

第三章「パソコン&ケータイ時代の漢字選び」

漢字変換をしてみると、同じ読み方でも意味が異なるようなものも少なくない。特にこう行った書評をやると、表現としてどれが適当なのか漢字変換をする際に迷ってしまうことも多々ある。本章では例題・解答を取り上げつつ正しい使い方を伝授している。

感想

私自身、職業柄パソコンで色々と書いているのだが、その中で「正しい表現は何か」「正しい日本語は何か」何度も考えてしまう。しかし日本語は絶えず変化する。その変化について考えるとともに、「適切」という意味で「適当」な日本語を使うことができるのか、その用法について提示された一冊である。

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