問題は英国ではない、EUなのだ。 エマニュエルトッド

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問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論 (文春新書) [kindle版]

フランスの気鋭の歴史人口学者のエマニュエルトッド氏の新国家論を述べた著作である。中国の今後の行方、日本、ヨーロッパについても論理的で鋭い分析をしている。中国は鄧小平の開放政策により驚異的な経済成長を果たした。日本人でも中国の脅威に恐怖を抱いている人物もいるかもしれない。しかし、トッド氏は恐れる必要はないという。確かに軍事力、経済力と年々大国化しているがいずれ限界が来るという。スターリン体制的な経済体制、深刻な少子高齢化、ナショナリズムの高揚など中国には深刻な問題があり、官僚、共産党員の腐敗、汚職のない政治、経済的にも少なからず理想の国家には到底なれないと指摘する。トッド氏は中国に対して悲観的であり、シナリオはいくつも考えられるが、悲観的な未来の方が確率では高いようである。トッド氏は日本に対して対中国論を提案している。日本人にはここ最近で中国に対して反発を覚え、嫌悪感を抱く人もいるが中国に対しては理性的でプラグマティズムな姿勢で中国と接するべきだという。これからの世界情勢はどうなるかは検討もつかないが、一つの視点としてはこのトッド氏の著作を読むといいのではないかと思う。

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