裏切られた革命 トロツキー

3404views韓非韓非

このエントリーをはてなブックマークに追加
裏切られた革命 (岩波文庫)

スターリン体制について書かれた古典的名著である。ソ連の革命の崇高な理論と目的がいかにスターリン体制によって歪められたかを高度な理論により、学術的に詳細に示した。スターリン体制により、工業化は促進されたものの、労働者の低賃金、官僚の肥大化等深刻な問題も発生しており、スターリン体制によるソ連は矛盾を抱えた国家だと指摘する。この頃、ドイツとイタリアでファシズム国家が成立した。ヒトラーの国家社会主義体制とスターリン体制は、支持基盤は違うものの、根本的には同様であると指摘する。スターリン体制は資本主義的な所もあり、ヒトラーも資本主義を完全否定した訳ではない。ソ連以外にも結局は社会主義は失敗に終わった。毛沢東主義の中国、金日成の北朝鮮、クメールルージュのポルポト等、スターリン体制に影響を受けた国家は未曾有の粛清の嵐が吹き荒れた。トロツキーはスターリンの刺客により暗殺されたが、長生きしていたら、毛沢東についても書いていたかもしれない。

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く