カウンセリングから見た「不登校」の原因と対策とは?

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不登校カウンセリング (IDP新書 2)

著者が行ってきたカウンセリングの中で、最も多いのは「不登校」なのだという。その「不登校」の要因は家庭的な問題、あるいは進路にまつわる問題、学校内にまつわる問題などが挙げられるのだが、具体的にどのようなケースが存在するのか、不登校の生徒たちをカウンセリングしてきた経験の中で取り上げている。

第1章「不登校・家庭内暴力からの回復」

「家庭内暴力」によるカウンセリングの事例は色々とある。例えば親から子どもへの虐待により、親戚が心配になりカウンセリングを依頼するケースもあれば、逆に子どもが親を虐待することによって親から子どもに対するカウンセリングを依頼するというケースもある。カウンセリングを行っていく中で著者が気づいたのは子どもにできている「こころの壁」がある。

第2章「退行現象」

環境が変わることにより対応しきれず、乗除不安定となり、退行現象を起こし、不登校になってしまうという。その不登校になってしまった方々についてどのようにカウンセリングを行ってきたのか、心的にどのような傾向に陥るのか、そのことについて取り上げている。

第3章「こころを整理する」

本書で取り上げるカウンセリングを受ける方々は小中高生であり、とりわけ「思春期」と呼ばれる時期の方々が多い。その時期は心が揺れ動くことが多く、問題行動を起こすこともある。しかしそれらには必ずと言っても良いほど、子どもの「悩み」や「不満」の裏返しとなっているため意味を持っている。しかし親や教師などの大人はそれを知らずに叱る、レッテルを貼ることにより、子どもの心はさらに閉ざされてしまう。
その心についてカウンセリングを通じ、いかにして整理していくのか、「シロクマ実験」を始めとした方法を提示ししている。

第4章「自傷行為・摂食障害から解放される」

いじめや虐待、環境の変化により不登校や引きこもりになってしまうのだが、同じように自傷行為(リストカットなど)や摂食障害(過食症・拒食症など)を引き起こす原因にもなる。なぜ人は自傷行為に走り、摂食障害を引き起こしてしまうのか、そのことについて取り上げている。

第5章「引きこもりから脱出する」

引きこもりを脱出する最初の方法、というよりも最重要な方法として子どもの気持ちをありのままに話せる、伝えられる環境をつくる、子どもに対して過剰な期待をしないということが挙げられる。色々挙げているのだが、ようは「子どもの気持ちを親や大人は理解できているか」と言うことに凝縮されているようである。

感想

いじめ・不登校・引きこもり・自傷行為・摂食障害など、子供たちの周りに起こる問題は後を絶たない。その中でカウンセラーとしてどのようにして対処をしているのか、と言うことを知るだけではなく、親も子どもが発している危険信号に気づき、子どもの話せる環境を作る事ができるのかと言うことについて考えさせられる一冊である。

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