第1章 「大家の噂」あれこれにお答えします
1.少ない自己資金でもできるの?
融資を受けて不動産を購入し家賃収入を得るということ、その家賃収入が毎月の融資の返済をしてくれるということの2つを理解することが大事。
ファイナンシャルプランナーとしての考えもあり、不安の少ない購入方法についても説明。
2.節税効果があるって聞いたのですけど…
節税効果もあるが、不動産所得をプラスにしていく方が心理的にも前向きな気持ちになれる。
3.将来の年金がもう1つ増えるの?
会社の給与以外の収入を得ることになるので、収入の複線化が実現できる。
収入があるうちに「繰上返済」をしたり、毎月の貯蓄を続けたり努力を惜しまないことも大切。
第2章 1戸目を購入するまでにすべきこと
1.不動産投資は実物資産への投資
投資は、4つの種類に分類できる。資産を大きく減らさないためには、この4分類をバランスよく配分して持つことが大切だが、よく分からない投資をして無理に分散させるのではなく、最初は「自分自身が興味を持てる対象」や「理解できる対象」からスタートすることが鉄則。
2.金融資産投資との違い
一番の違いは「コントロールが自分でできるかどうか」。金融資産への投資は、コントロールがしにくい。不動産などの実物資産への投資は、個別性が強いから自分の想いを反映させやすい。
3.大家業に向いている人・不向きな人
大家業に向いている人、向いてない人の特徴を説明。
第3章 物件洗濯で失敗しないポイント
1.立地を見分ける二つのコツ
女性情報誌には魅力がある街のヒントがあるが、人気や憧れのある街は購入希望者が多いため、駅やエリアの考え方を広げて視野を広げることが大事。
2.物件を探すときに注意する七つのポイント
部屋の階数、洗濯機置き場の場所など、全部で7つのポイントを説明。
3.エントランスはマンションの顔である
マンションの中で最初に目にするエントランスは、入居希望者の印象に強く訴える場所になる。
第4章 大家業を充実させていくために
1.勉強は欠かさない
購入を目的にしないように不動産やお金に関わる知識のブラッシュアップをすることが大切。
2.物件選びを楽しみに
大家業のスタート後も無理なく続けられる範囲で疑似体験と現地見学を継続して物件を選ぶ力を増やしていくことでより良いマンションに出会える確率が高くなってくる。
3.金融資産と実物資産のバランスは大切に!
金融資産と実物資産のバランスは「20:80」あるいは「15:85」にする。
第5章 空室対策として取り組むこと
1.大家業スタート後の入居者との付き合い方
自主管理と賃貸管理会社へ委託することのメリット・デメリットについて説明。
2.サブリースの提案があったら断った方が…
賃貸需要の高い場所であれば、空室に対して角な不安を感じずにいられる為、必要性がない。
3.空室期間を短くするために何をすべきなのか?
退去から賃貸募集の開始、内見できるまでの期間を短くしたり、営業担当者のインセンティブを増やしたり積極的なモチベーションアップ作戦で入居者募集に取り組んでもらえるようにする。
最近のニュースでのシェアハウス問題で、不動産投資や大家業に対して負のイメージを持つ方も多いと思います。本書では、メリットやデメリットについても詳しく説明されているので、これから知識を深めていきたい方や興味のある方にとって為になる1冊です。また負のイメージが強い方にもぜひオススメしたいです(特に第5章2のサブリースについては、シェアハウスのニュースでよく聞く言葉の1つなので参考になりました!)。私自身も失敗しない鉄則を知って、イメージがガラリと変わりました。不動産投資や大家業の不安を解決し、1歩踏み出す勇気を持てる1冊になるはずです!