人魚の男と私。

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人魚の石 (文芸書)

最初、私はそれを白い大きな石だと思った。

ある日私は誰もいないおんぼろ寺に帰ってきた。
掃除に取り掛かった私が池で見つけたのは、真っ白な自称人魚の男「うお太郎」だった…

祖父が死に、昔住んでいた古寺に戻ってきた「私」が
自称人魚である「うお太郎」との共同生活で少しづつ壊れていく、
ホラー作家・田辺青蛙の初長編小説です。

田辺青蛙とは?

ホラー作家。1982年。大阪生まれ。
2006年に第4回ビーケーワン怪談大賞で「薫糖」が佳作となり、
掌編怪談作品集『てのひら怪談』に掲載されている作家の中で最多の5作品が収録。
その他、「吸血鬼/ヴァンパイア文学800・アート」夜想賞や、
第15回日本ホラー小説大賞短編賞、「みちのく怪談コンテスト」受賞など数々の賞を受賞。

目次

幽霊の石

記憶の石

生魚の石

天狗の石

目玉の石

祖母の石

未来の石

夢の終わり

人魚の石

「石」を見つける力

自称人魚「うお太郎」は「私」に
寺の周辺には奇妙な石が埋まっており、それを「私」には見つける力があると言います。

石には記憶を忘れさせたり、幽霊を閉じ込めたりする力が宿っているといい、
その石をめぐり、徐々に「私」が寺で過ごした思い出の真相が明らかになっていきます。

「うお太郎」の飄々としたキャラクターやほのぼのとした空気の中に、
自分の信じていたものが崩れていく静かな恐怖を描いた一冊です。

感想

「うお太郎」が著者の中ではどのような姿で描かれているのか、すごく考えてしまいました。人と、人ならざる者の共存と不思議な石、すべての要素がユニークで、とても新しい作品だと感じました。ほのぼのとした雰囲気に時々感じる怖さが癖になります。

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