今の世界情勢を理解する手助けになる良書

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ニュースの“なぜ?

内容としては
1.ヨーロッパの紛争
2.イスラム過激派
3.アメリカと中国
の3章構成

1.
中東問題をこじらせた原因は
シリアとイラクを分割し,異なる民族や宗派をごちゃ混ぜにした
サイクス・ピコ協定であるのは確かだ.
イスラム教徒にとっては,国という概念は希薄で
国家よりも民族や宗派で結びついているからだ.
これに加え,そもそもイスラム教のシーア派とスンナ派の間に
敵対関係があること,同じイスラム教同士の方が
仏教など全く異なる宗教相手よりも険悪な関係になること
が分かりやすく書かれている.
ユダヤ教,キリスト教,イスラム教の説明も分かりやすい.
また世界の勢力を政教分離と政教一致に分けて論じるのも明快である.

2.
IS(イスラム原理主義者)はスンナ派のごく一部の過激集団で,第一の敵はイスラム教を捻じ曲げている異端のシーア派である.原理主義者は,7世紀に書かれたコーランなどの教典を今の時代でもそのまま遵守する事を求め,既存の世俗的な統治が不安定になるたびに過去に何ども台等しては消えていった.今回の直接の原因はイラク戦争の失敗に端を発する.

1,2,3.
他にも
経済成長と宗教の関係で,
カトリック(イタリア,スペイン,ポルトガル,アイルランド,中南米)
原罪を教会への寄付で清める,勤労と蓄財は罪

プロテスタント(アメリカ,ドイツ,イギリス)
原罪を勤勉に働く事で清める

東方教会(ロシア,ギリシャ)
そもそも原罪の意識が希薄,勤労のモチベーション低い

だとか,

メキシコからの移民を取り締まるアメリカだが,
カリフォルニアやテキサスがもとはメキシコのものだった事.

アメリカのゴールドラッシュ→ペリーの黒船,
ロシアの天然ガス輸出→ヨーロッパの外交政策,
地中海ルートに重要なギリシアの地政学的優位性→ユーロの弱体化,
アメリカの5つの支持基盤→2大政党の勢力バランス,
クルド人問題を抱えるトルコ→ISのルート,
アメリカの金融資本を牛耳るユダヤ人,
中国と韓国の反日の違い

など,分かりやすく解説されている.

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