製本も美しい 新しい知を得られる本

417viewsslainteslainte

このエントリーをはてなブックマークに追加
芸術と科学のあいだ

『生物と無生物のあいだ』がヒットして
フェルメール好きの生物学者の著者が
流麗な文章で綴る『芸術と科学のあいだ』

例えば,グッゲンハイム美術館の描写はこう.
「それは音もなく舞い降りた白い宇宙船のようにも,
あるいは優雅なリボンをまとった巨大なケーキのようにも見える.」

そして生物学者としての知も披露される.
「私たちは自分自身の存在を,下界から隔離された,しっかりした個体だと認識しているが,
すこし時間軸を長くとれば,不断の流入と流出の中にある液体のようなものでしかなく,
もっと長い目で見れば分子と原子が緩やかに淀んでいるーいわば蚊柱のようなー
不定形の気体であって,その外側にある大気とのあいだにはたえず交換が行われるゆえ,
明確な区別や界面はない.」

そして,さらに加えるならば,さすがですねぇ.
p.207
カズオ•イシグロのノーベル文学賞予想
見事的中.

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く