合唱ピアニストがオススメする 横山智昭「いのちのうた」(ピアノ伴奏まとめ)

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女声合唱組曲 いのちのうた (1712)

伴奏の内容とレベル

全曲通してのレベルは、ツェルニー50番程度(上級)。以下、曲毎の要点を挙げる。

1.誕生(Lv.22/上級)

  • 139小節。5曲中で一番取り組みやすいが、アプローチは一番難しいかもしれない。
  • 9回にわたるテンポ変化がある。
  • 付点四分音符 58 → Rubato(Meno mosso) 50 → Piu mosso 54 → Tempo Ⅰ(58) → Piu mosso 64 → Tranquillo 52 → Lento 46 → Piu mosso 52 → Tempo Ⅰ(58)

2.あの感じ(Lv.24/上級)

  • 84小節。ジャズ風。クラシック畑の人間は、5曲中で一番苦労するかもしれない。
  • 3小節目、カッコ書きの10度を抜き、下の5度で演奏しても支障はない。
  • 25小節目で「ピアニストはこのメロディを歌ってもよい」とあるが、ほぼ間違いなくご指名がある。
  • 67小節目、9連符あり。
  • 80-81小節目(ともに左手の4拍目)、運指は要考慮。
  • 82-83小節目、5回にわたる6連符あり。

3.負けるな(Lv.22/上級)

  • 87小節。初版にはないが、のちに「with a feeling of "Tango"」と冒頭に記された。
  • p から fff まで、多彩な強弱が要求される。
  • 78小節目、右手下降のグリッサンドあり。

4.遠くへ行こう(Lv.23/上級)

  • 102小節。スウィング。41-44は唐突にワルツになるが、これがまたおいしい。
  • 最後の16小節間はフェードアウトするようにmf から pppp までデクレッシェンドしていく、珍しい手法をとる。
  • 80小節目は、2拍目からの3連符を右でとり、3拍目からの3連符を左、4拍目からの3連符を右で取った方が断然、弾きやすい。

5.いのちのうた(Lv.23/上級)

  • 97小節。第1曲目の冒頭の前奏が変化して随所に現れることで、一連の作品のまとめとして説得力のある作品となっている。エピローグ部分のピアノとコーラスのかけあいがたまらない。
  • 44小節目、右手4連桁、左手3連符のポリリズムあり。
  • 48-56小節目、5連符×12拍、6連符×16拍、7連符×5拍、9連符×1拍、この間コーラスはほぼ3連符。
  • 感想

    エンハーモニック(異名同音)の書法に少々クセがあり、読譜にひと苦労するが、5曲が非常にバランスよく出来ていて、何度も再演したいと思えるような後味のいい作品である。
    注:伴奏の難易度(Lv.)は個人的主観によるもの。導入(Lv.1~3)、初級(Lv.4~10)、中級(Lv.11~20)、上級(Lv.21~30)。

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