「黄金時代」オランダの激動を真摯に生き抜いた日本人の父とその娘をめぐる、感動の大河巨編

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ピーテル(継之進)とコルネリア

「この地で生きてゆかねばならぬ」
「私はお父さまの娘です。お父さまに似て学問が好きなのです。
 そのように育ててくださったことを……心から感謝しています」
「どのような時代がこれから来ようとしているか、真正面に見すえるがよい。
 ……そのような時代に、人間が真に幸福であるとはどのようなことか、
 宗教と国家の関係はどうあるべきか、哲学者の使命は──
 ──それを妥協なく洞察することにある」

「……ただ、自らの最期は、故国日本の武人としてまっとうしたく思います──」

概要

─17世紀、江戸時代初期。
日本が急速に鎖国へと向かう中、平戸藩の通詞・本木継之進は藩の密命により、オランダ商館で出会った自由思想家・エンデンとともにオランダへ渡る。
2年を超える過酷な船旅を経てようやく到着した継之進を待っていたのは、密計を命じた藩主病没の知らせだった。
異国にただ一人捨てられたことを悟った継之進は、この地で生きていくことを決意する。
ピーテルと名を変え、エンデンの助けで学資を蓄え大学に学び、オランダ東インド会社(VOC)で社員として職を得た。
やがて妻を娶り、最愛の一人娘・コルネリアが産まれるが、妻に早々と先立たれてしまう。
ピーテルはコルネリアの将来を案じ、世間の慣習にとらわれずラテン語と哲学を学ばせる。
更に、永遠の書『倫理学(エチカ)』の構想と執筆に心血を注ぐユダヤの青年・スピノザのもとへ彼女を赴かせた。

あたかも、三十年戦争後のヨーロッパは古い秩序が崩壊し、宗教・政治・社会も新たな激動の中へと突入していく。

1677年の末、スピノザの『遺稿集』が出版され、『倫理学(エチカ)』はついに世に出る。
しかしピーテル(継之進)には、まだ為すべきことが残されていた──

目次

1  平戸
2  新世界
3  ユダヤの青年
4  父と娘
5  苦い結婚
6  フォールブルフ(新しい生活)
7  デルフトの画家
8  女騒動
9  信奉者と過激分子
10 哲学談義
11 波乱の予兆
12 激動と激情
13 生涯の恩人
14 成就
15 誕生
16 二人の哲学者
17 哲学者の最期
18 運命の夜
19 永遠の相のもとで

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