「語彙の多さ」は「理解できる世界の広さ」。世界を広げるために。

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語彙力こそが教養である (角川新書) [kindle版]

教養は言葉の端々に現れる。

「語彙が多い」ということはそれだけ広範囲の言葉や知識に触れてきたという証拠であり、語彙が少なく、教養が乏しい人より社会的信頼を得やすい。

語彙が乏しい人は言葉の選び方が省エネ。
 例>なんにでも「やばい」という

1つの物事をより多くの言葉でいいかえることが出来るように、語彙を増やすのが肝要である。

語彙を増やすために

名著に触れる

 まだネットや漫画より本の方が語彙・表現力共に長けた書き手が多い。
 毎日の読書が語彙獲得の王道である。

【著者のおすすめ】
 ・エッセイ
   気に入った作者のエッセイを読みつくし、その作者の文体やモノの見方まで学び取る。
 ・ドフトエフスキー
   取っ掛かりは難解だが、コストパフォーマンスは最高。洪水のような語彙のシャワーは浴びる価値がある。
 ・三国志
   日本語の漢熟語や四字熟語などの元になっているため一読の価値がある。
 ・論語
   語彙を獲得するだけではなく人格も磨ける。
 ・シェイクスピア
   複数の翻訳を比較して表現の幅を広げるのに最適。
 ・海外ミステリー
   息抜きにおすすめ。
 ・他、仏教用語など

テレビやネットなど

 ・テレビ番組
   良質な番組は情報や語彙の宝庫。録画をすれば2倍速、3倍速で見ることもできる。
 ・歌の歌詞
   昭和歌謡など情念や情景をうたった名詞も多い。
 ・ドラマの脚本
   程度の差は激しいが、情報量の多い脚本のドラマは語彙習得の教科書。
 ・映画の字幕
   邦訳は直訳ではなく、短文でニュアンスを伝えるために様々な工夫がされおり、センスが磨ける。
 ・インターネットの検索
   ネットの強みはその情報量と網羅性。気になる言葉をどんどんたどって語彙を増やす。
 ・書籍などのレビュー
   書籍のアウトラインを掴む練習や、誤情報を見抜く訓練に適している。
 ・電子辞書、電子書籍
   文字の拡大が可能であったり、置き場所が少なくて済むため、便利な電子器具を大人は積極的に利用すべし。

語彙を使えるようになるために

練習、実践のためのアウトプット

 初めて聞いた語彙はその場でオウム返しに言ってみるなど、少しでも早く使ってみる。
 場面や文脈などで正しく使えるようになるため、最低5回は練習をしてから実践する。

・言葉の意味や歴史、その言葉の生まれた時代背景を知る。

・体に語彙を定着させるために”素読”をする。
  素読…意味は理解できなくとも、声に出して読み、音の調子や文脈での利用方法を体感する。

 【素読におすすめの作家】
   ニーチェ、太宰治、夏目漱石

・落語で笑いの語彙をコピーするとともに使い方を会得する。

・語彙獲得のパートナーを作り、語彙の応酬を繰り返す。

・身振り手振りを交え、語彙を声に出して演じてみる
 シェイクスピアなどを役になり切って音読し、意味や感情をこめて言葉を使ってみる。

語彙が増えると何が良いか

 語彙が増えると自分や相手の状況や気持ちをより的確に把握できるようになり意思疎通が容易になる。
 語彙を通して自身の見ることのできる世界を広げよう。

感想

How to本というより、読み物の印象が強い書籍です。 
SNSでは似たような語彙レベルの人間が集まってしまう、漢熟語などを使うと「知識をひけらかしている」といわれる、など何かあったんだろうなぁ…と感じさせる分もあり、好みの差は出るかもしれませんが、よそ様の家に行くとつい本棚を除いてしまうタイプの方には面白いと思います。
個人的には私と読書傾向がかなり違い、著者が紹介されている本の中に興味深い本を複数見つけることが出来、満足です。サッと読める勢いのある一冊です。

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