子供の名前が読めない! 間違われる! 将来子供に不便をかけない為に。

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子供の名前が危ない (ベスト新書)

将来自分の子供にキラキラネームは付けたくない。
人に不快感を与えたり、いつも読み間違えられたり……子供が不便に思うような名前はつけるべきではありません。
最近の小学校の名簿がキラキラネームばかりで読めない名前だらけなのも衝撃的。
著者はこうしたキラキラネームを中立的な立場で見るべく、本書で「珍奇ネーム」と呼んでいます。
牧野さん、「珍奇ネーム」もちょっと悪意のある呼び方がするのは私だけでしょうか。

この本では珍奇ネームの種類についても解説しています。

1、間違った読み方の名
心愛(ここあ)、星(あかり)、銀河(はるか)

2、読み方は間違いではないが、あまりに珍奇な名
天太(てんた)、陽来(はるく)

3、外国の名前を無理矢理漢字にする名
亜理子(ありす)、明日(ともろう)、澄海(すかい)

4、意味と読みを混同し、まちがった読み方にする名
空(すかい)、月(るな)

5、あだ名のように思われやすい名
弁慶(べんけい)、兎(うさぎ)

6、おかしな連想につながったり、読み方を変えてあだ名にされやすい名
空海(そらみ)→くうかい 達磨(たつま)→だるま

7、いかにも古風な響きの名
団十郎(だんじゅうろう)、源八(げんぱち)

8、おかしな意味になる名
倭(やまと)=背の低い野蛮人 未咲(みさき)=まだ咲かない

9、熟語になるため、おかしく見える名前
海月(みづき)=くらげ 大夢(ひろむ)=迷いの人生

10、呼び名が男女両方にあり、区別がしにくい名
アオイ、カナタ、シノブ、ジュン、レン

11、読み方が男女に分かれ、男女ともに付けられる名
和(かず、のどか、ひとし、わたる)友貴(ゆうき、ゆき、ともき)

12、文字が女性の字で、響きが男性の名
真琴(まこと)、花月(かづき)

13、普通の名前なのに読み方をかえて珍奇になった名
杏子(あんこ)、英寿(えいず)

14、むつかしくて(電話で)説明のしにくい文字の名
繭(まゆ)、亨(とおる)、脩一(しゅういち)

15、日本語、あるいは古語で特別な言葉にも聞こえる名
ゆな(湯女)、かんな(鉋)

16、古来、別の使われ方をした名
かさね=怪談に出てくる名 あぐり=女の子の留め名

17、外国語でおかしな連想をおこす名前
花子(中国語で乞食)、しおり(フランス語で寝小便)

種類が多過ぎてよくここまで分類出来たなと思う位です。

珍奇ネームに対して、名付け親は特別感を出そうと思っているのでしょうが、現実は「読めずに混乱」「男女どちらかわからない」「教師や小児科医の業務に支障をきたす」「子供のオモチャ視、所有物感」「親はナルシストバカ」などと捉えられ、それが原因でいじめられたり、就職や結婚でハンデがあったり、子供自身が心を蝕まれ、犯罪に手を染める場合もあります。
親は、珍奇ネームをつけられた子供がこんな目に遭うという事も考えないといけません。一番の被害者は子供です。

そして、名前は世相をも表していると牧野氏はいいます。
例えば、戦時中は男の子の名前に「勝利」「勇」「武」など、戦いに関する字が多かった。
ならば、現代の日本はどうしてそのような名前をつけるのか?
著者は「その時代の欠乏感」が名前を通して見えてくると述べています。
今現在「海」や「陽」など自然界を表す字が多く使われているのは、都市化されている中で現代人が自然に飢えているから。
「大」や「優」の字を使えば、スケールの大きさや人の優しさに飢えているから。
名付け親がつけた名前の字から、その人が何に飢えているのかわかってしまうのです。

感想

親の期待に隠されたコンプレックス、飢え。
著者の名前も「恭仁雄(くにお)」と読みにくい字で、自身も名前に対して悩んでいたからこそ気づいたのではないでしょうか。そして彼の親の欠乏感も。
まさに自身の経験や悩みをもとに獲得した気づき。
そして、牧野氏の聡明さや探究心に感心する素晴らしい一冊でした。読む価値あり。

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