今日の日本の深刻な少子化は戦後GHQが仕掛けたものだった!?

260viewsslainteslainte

このエントリーをはてなブックマークに追加
日本の少子化 百年の迷走: 人口をめぐる「静かなる戦争」 (新潮選書)

明治維新に始まる産業の近代化,
第一次世界大戦がもたらした大戦景気による都市人口の増加と経済発展により,
日本の人口は増加した.
一方で大都市の消費が米の生産量を上回り,米騒動が起き,食料不足からくる人口過剰論が出た.
普選運動の盛り上がりを背景に共産革命を懸念した政府は,ガス抜きの意味も込めて
新天地への移民政策を過剰な人口問題への対策とした.

しかし,領土的野心への懸念と人種差別が合わさった欧米の排日,排日移民法(1924)
世界恐慌(1929)による失業者増加によりブラジルへの移民もままならなくなり
満州開拓へと向う.しかし,満州開拓は人口問題の解決にはならず,
満州事変,太平洋戦争と突き進む.

戦争時には,白色人種からのアジア諸国の解放という大義のもと,
アジア諸国に日本人リーダーを送り込むとし,
生めよ殖やせよとなり,人口はますます増加,
人口問題と食料不足解決のための戦争理由は国民に伏された.

そして,第二次世界大戦の敗戦.
米国は,日本の非軍事化,非共産化,民主化のために,日本の人口を抑制する必要があった.
しかし,生殖を操作するような政策をとれば,ナチスの優生思想がなまなましい時代に
世界の信頼を失うことは明らかであった.米国国内の世論(カトリック)対策もあり
産児制限には関わらない態度をとった.
米国は,産児制限の代わりに,公衆衛生を向上させ,死亡率を引き下げ,一時的に人口を増加させた.これは,長期的には,少死が少産につながることを知っていた上での政策である.
さらに,長期的には少産につながる,日本の工業化を認めた.
この後,少産=豊かな暮らしの国民認識が形成されていく.
事実,奇跡の復興は少産無しにはなし得なかった.

GHQによる巧みな日本国内世論操作による産児制限肯定と
日本政府の,産めよ殖やせよへの忌避感による及び腰の政策で
日本では世界に先駆けて,経済的理由による産児制限が可能となった.
中絶天国日本の少子化は確実なものとなる.
このままいけば,日本民族は絶滅する.

感想

今日の日本の深刻な少子化は戦後GHQが仕掛けたものだったという主張を全面的に肯定はできない.そもそも著者は,政策は出生率を操作できるものではないと繰り返し述べている.
その一方で,現在の少子化は政策の不備による人災であるとも言う.実際は,政策が出生率を操作できると考えているのではないだろうか.だからこそこんな本を書くのでは.

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く