この本と出会ったから 私は立ち上がれた

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この世で一番の奇跡 (PHP文庫)

自然と引き込まれる物語の世界

 冒頭から、引き込まれた。作家であり、出版業に従事する、中年すご腕ビジネスマンの主役・マンディーノが、降り積もる雪の日、上がらない駐車場ゲートと格闘していて、白い長髪にあごひげをもつ老人「サイモン」に助けられるシーンから、物語は始まる。彼の胸には十字架が揺れていた。―「彼の容姿や態度は、わたしが思い描いている、聖書に出てくる預言者や神秘家がもっていたにちがいない容姿やふるまい方すべてにあてはまった」―。
 彼の部屋を訪れ、不思議な空間に身を置きながら、サイモンから人生や世界のことを学んで行く主人公。仕事仕事の日々で、人間関係にも疲れきった心は、サイモンによって癒されて行った。
 そんなある日、「サイモン」はとつぜん姿を消す。マンディーノは、彼の部屋へ急いだ。しかし、彼を探して訪れた、暖かい灯りのもと、何度もグラスを傾けて熱く語り合った部屋には、サイモンなどという人物は住んでいなかったのだった……。

サイモンからのプレゼント

 幻と語り合ってきたのか……その時、マンディーノは、手の中にある「茶封筒」に突然気づいた。そして、正気を取り戻した。中身は、サイモンからの手紙だった。
 物語の最終間近の2章は、この「手紙」に書かれていた内容である。
 サイモンがマンディーノに送った「手紙」には、「この世で一番の奇跡」とは何か、が記されていた。人として生まれ、今この瞬間、生きていることこそが、まぎれもない奇跡なのである。
 

感想

不思議な出会い
 この本と出会った場所は、仕事帰りに何気に立ち寄ったホームセンターの本販売特設コーナーだった。本の山を見渡した時、青い表紙と「奇跡」の文字が目に飛び込んできた。

何をやってもうまくいかない日々に
 何をやってもうまくいかなかった。良かれと思って言ったことが逆効果、人の気分を害したり、理解できない人だと言われたり、それまであった自分への信頼「自信」が、ガラガラと崩れ落ちていた。そんな私が、藁にもすがる思いで読んだのが、「この世で一番の奇跡」だった。
 人が生きる力を、根っこの方から湧き上がらせてくれる本である。

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