批評家の小浜氏による、労働に関する考察

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人はなぜ働かなくてはならないのか―新しい生の哲学のために (新書y)

内容

働くということは人間にとってどんな根拠を持つのか?人はなぜ恋をし、結婚するのか?なぜ「普通」に生きることはつらいのか?なぜ戦争はなくならないのか?どの時代や社会にあっても共通にぶつかる「生」の問題、いうなれば、人間が人間であることの意味をベストセラー『なぜ人を殺してはいけないのか』の著者が、根底から問いなおす新しい生の哲学の試み。

なぜ人は働くのか

「働かなくてはならないのか」という言い方には、できれば働きたくないという否定的なニュアンスが含まれている。小浜氏は「なぜ人は働くのか」というシンプルな問いに言い換えたうえで、好きな仕事をして自己実現を果たす・働くことは美徳であるという一般的な答えについて検討を加える。

多くの人は好きな仕事ができるわけではない

好きな仕事とはいっても、多くのひとはそれができないので、理想と現実の乖離感がかきたてられ「なぜ働かなくてはならないのか」という元の問いに戻ってしまう。
それこそ働きたくないのに働かなければならないという強制間に逆戻りである。

Amazonレビューより抜粋

題名と内容にズレがあるような気がします。(☆3)

子どもは、大人と同じ人権や自由の持ち主であるからその生命や身体や心を尊重されるのではなく、そのようなものをもたない未熟で不自由な存在であり、将来そのようなものを持つべき予定と可能性のうちにおかれているからこ尊重されるのべきなのだそうだ。
 実はこの本「人はなぜ働かなくてはならないか」についてはだいたい20ページくらいしか触れてない。題名のつけ方に問題ありだ。副題として「新しい生の哲学のために」とついているが、こっちが題名としてふさわしい。

カネのために働くのではない!(☆5)

思想や倫理は何のためにあるのか
人間にとって生死とは何か
「本当の自分」なんてあるのか
人はなぜ働かなくてはならないのか
なぜ学校に通う必要があるのか
なぜ人は恋をするのか
なぜ人は結婚するのか
なぜ「普通」に生きることはつらいのか
国家はなぜ必要か
戦争は悪か
以上が本書のテーマである。

良書であるが、ちょっと注意を。(☆4)

この本、いつ読むかである。
(自己心身の相談のうえ、適した時期に読まないと自我はやられてしまうかも・・?)
実際に社会生活をおくっていると、なぜ、という自問自答より、はやくやらないと、とか、やっちまった! との自省が頭を支配している。哲学的思考というのは読み書きしなくても、場の実践からでも学ぶことはできるし、そのほうが意外と身体にはなじむ。
もし、日々活動の根底に哲学的な思考ありきりで意味づけ行為をしたいという欲求が少しでもあるという自覚があるのならば、まずは、きちんとした本流の哲学書を読むことをお勧めする。(抽象的な表現をきめつける文言にとらわれてしまう可能性アリ)
文の構成自体は、とてもすぐれている。普遍的なかんがえを具体的な説明のもと現実性をおびさせ、そこから想念される感情に当てはめ回答を与えている。(接続詞の使い方がすばらしいのに注目したい。)
しかし、現場ではたらく人間(管理職ではないサラリーマン)は注意しなくてはいけない。すべての行為になぜと意味づけをすることは、その場の仕事の流れに同調することを妨げるものであり、また混乱を助長するだけのものでもあるから。

感想

小浜/逸郎
1947年横浜生まれ。横浜国立大学工学部卒業。批評家。家族論、学校論、思想、哲学など幅広く批評活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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