「承認欲求」について考えるための良書

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人間通 (新潮文庫)

内容紹介

「鈍感」「横柄」「無関心」の時代に他人(ひと)の心を掴む最強の指南書。
人間の「通」とは何か。特技の人である必要はない。凡人でよい。ただひとつ、他人の気持ちを的確に理解できる人である——。ナルホド納得。しかし現実にはこれがどれほど難しいことか。時に鋭く、時にユーモラスに語られる金言の数々。

人間は他者から承認されたい

・人間は最終的にとことんのところ何を欲しているのか。それは世に理解されることであり世に認められることである。 理解され認められれば、その心ゆかたな自覚を梃子(てこ)として、誰もが勇躍(ゆうやく)して励む。それによって社会の活力が増進し誰もがその恵にあずかる。 この場合、世間とは具体的に自分に指示を与える人であり働きをともにする同僚である。この人たちから黙殺または軽悔されるのは死ぬより辛い。逆に自分が周囲から認められているという手応えを得たときの喜びは何事にも替え難い。

・人間は息をひきとるまで生涯をかけて、私を認めてくれ、私を認めてくれと、声なき声で叫びつづける可憐な生き物なのだと思われる。

Amazonレビューより一部抜粋

読んで得する本(☆5)

関西大学名誉教授であり、多くの著作を持つ著者が、自分の人生を通して少しずつ観察した、人間と人生、世間の道理を集めたものです。

読んだからといって理解出来るものではないのです。(☆4)

人間四十、五十にもなれば、ある程度の事が見えてくる……そんな感じの本です。
今の自分はまだ二十代に過ぎず、未熟な面がまだまだ目立ちます。

一生直せないのは、「臆病」と「ケチ」だそうです。ああ〜なるほど、と納得させられるような説得力があります。

これを読んだからといって、分かるわけでもないので、これから二十年、じっくりと時間を掛けて理解していきたいな、と思いました。それが、人間通ではないか、と思います。

現実的(☆5)

実に現実的な処世論であり人間観察の集大成.あなたはこうあるべきだ,こう振舞うべきだ,という類の訓示を垂れているのではなく,人間とは現実的にはこういう生き物で,明の部分と暗の部分を理解した上で,あなたにはこういう選択肢があるのでは?と問いかけてくれる.私にはこのスタイルがとても説得力があり,納得のいく箇所が多かった.少なくともあと数回は読み直したいと思わせる本.

今日は昨日の明日(☆5)

本文で著者は言う、「考えるといっても結局は言葉を操ることだから、それに努めてきた先例に我が身をぶちあてる格闘である。相撲界で謂うところの、強い力士の胸を借りるぶつかり稽古である」。だからといって、万古不変の真理があるわけでなく、その時そのときにどう考えるかが大切であるとの信念のもとに、著者の人生体験を吐露したのが本書である。
最初からページを繰って読むのもよいが、枕頭に置いて開いたところを拾い読みするのも良いものである。

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