ものづくり中小企業におけるエンジニア達の奮闘を描いたコミックエッセイ

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シブすぎ技術に男泣き!

「リクナビNEXT Tech総研」 で連載していたコミックエッセイ。
内容を大まかに3分類化し紹介。

(1)ものづくり企業の紹介

・マセマテック株式会社
 脱サラ後会社を立ち上げ、3年間利益ゼロで基礎研究に打ち込み
 電子回路の縮小を実現させた熱い社長の物語。

・株式会社エムズシステム
 メンズファッションのバイヤー出身の社長が、社会問題に向き合い、
 ユーザーへの思いやりで作り出した波動スピーカー。

・シュルンベルジェ株式会社
 人材、技術、利益の出る会社づくりを大切にし、世界中から技術者を受け入れている
 石油や天然ガス資源探索用計測機器メーカー。

(2)世界を変えた日本の発明王

・世界初の電子式テレビ: 高柳健次郎
 1899年生まれ、落ちこぼれだった幼少期から、高等工業高校(現在の大学)の准教授を経て、
 昭和15年開催予定の東京オリンピックを中継するため、テレビの開発に取り組むが、
 社会情勢の変化により東京オリンピック開催は返上。
 第二次世界大戦、終戦を経て、テレビを普及させるため奔走したテレビの父。

・乾電池王: 屋井先蔵
 1864年生まれ、時計屋の丁稚奉公から学を志し挫折するも、
 その挫折の経験から電気時計、乾電池の開発に眠らず没頭。
 日清戦争の勃発により需要が急増し、乾電池王となる。
 晩年、ライバルとして31歳年下の松下電器の創業者 松下幸之助が頭角を現し始め、
 ナショナル電池発売の4年前に永眠。

・製麺機の生みの親: 真崎照郷
 1851年生まれ、熱心な仏教徒で、幼少期から様々な発明をした。1877年会社を興すも失敗。
 その後も手伝いだった職工に特許を先取りされるなど不運が続くも、
 46歳で製麺機を完成させ、世界中に輸出。
 大ブームを巻き起こし、「東の豊田佐吉か、西の真崎照郷か」といわれる発明王に。

(3)著者が経験したエンジニア物語

  • 納品後の戦い: 悪夢のような1000フレームチェック
 機械納品後も、設置場所で発注元の要求をクリアできるかどうか、稼働性能チェックは欠かせない。
 先方の技術者と営業に見守られ(見張られ?)ながら行われる稼働試験。

  • 市場と命令とエンジニア魂
 「どう考えても売れない……」そう思わざるを得ないものでも
 命令があれば作らなければいけないのがエンジニア。
 結果、苦労して作っても日の目を見ないものもたくさんある……
 時代の流れに乗り遅れたり、そもそも前提がむちゃくちゃだったり
 著者が携わり、闇から闇に(?)葬られた機器の数々。

  • エンジニア達とそれを取り巻く人々
 著者が現場で出会った 癖のある営業、現場は弱い設計担当者、腕はたつが灰汁の強い先輩達……
 会社の倒産に巻き込まれても、機械が好きでしぶとく頑張る熱いエンジニア達の紹介

感想

財務担当者としては赤字は出してほしくないのですが、こだわりたい気持ちは分かるエンジニア出身……
「いるのかそんな(ドライバーを持ったことが無い)成人男子!?」の叫びに爆笑。
(……残念ながら結構いるんですが……。)

軽く読めて現場の大変さ、楽しさがわかる良い本だと思います。続編もあり、人気なのがよくわかります。面白いです。泥臭く人間味あふれる良書でした。

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