「なぜ生きるかを知っている者は、どのように生きることにも耐える」

516viewscokumbiacrestcokumbiacrest

このエントリーをはてなブックマークに追加
夜と霧 新版

この本は、、凄いです。自己意識というものを強烈に揺さぶられます。

著者のヴィクトール・エミール・フランクルはオーストリアの精神科医、心理学者でアウシュビッツやその他強制収容所を経験した中で本著を出版したという方です。

オーストリアのドイツ統合において、彼がユダヤ人だというだけで強制収容所に収監された経験が語られるのですが、とにかくこの本の中では生きることに対する苦悩を心理学的に客観し、自分や自分の周りの被収容者の心理の変化を各収容施設での状況に応じて刻々と変化する様をまざまざと描写しています。

「体験記」というと、どうしても主体性が出てしまうため、著者は最後までこの本の出版を自分につけられた「管理番号」で表すべきか、悩んだといいます。

本の中で繰り返されるのは、生きる意味を問う、ということ。

人間の尊厳が奪われ、生さえもはく奪された肉体的にも精神的にもがんじがらめの状態で、自分が死ぬことを含めて生きる意味を自分に問うことが人間にはできるのだという作者の主張は、平和に生きる私たちに強く語り掛けてきます。

ニーチェを引用している部分があり、「なぜ生きるかを知っている者は、どのように生きることにも耐える」という言葉は、とかく意味や意義を忘れがちな現代人にとって、金言であると思う。勿論、自分にとっても。。。

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く